補欠から繰り上がったバエザが大仕事を狙う(撮影・平松さとし)
「ケンタッキーダービー・米G1」(3日、
チャーチルダウンズ)
サンタ
アニタダービー(G1)の最後の直線で一度は敢然と抜け出す場面を演出してみせたのがバエザだ。当初は21番目の出走権という補欠馬だったが、2頭の取り消しが出た事で出走可能となった。今回、初めてコンビを組む事になったプラは「こういう運をモノにしたいですね」と虎視たんたんとチャンスをうかがう。「一度だけですが、朝の調教で乗りました。力があると感じたし、個人的に好みの馬だと思いました」と好感触を得ている。
同騎手は19年に
カントリーハウスでケンタッキーダービーを勝っているが、その時は1位入線馬の降着により、繰り上がりでの優勝だった。それだけにスッキリとする形での勝利を強く望んでいる。「前走は負けたけど、ここでも有力となるジャーナリズムと大きな差はなかったのだから、十分に勝機はあると考えています」。大外枠は歓迎材料ではないが、22年の
リッチストライク同様、補欠馬がアッと言わせるシーンをつくりだすのか-。その答えは、あと数時間後に明らかになる。