吉村を背に3頭併せで鋭い動きを見せたランスオブカオス(右)=撮影・石湯恒介
「NHKマイルC・G1」(11日、東京)
前哨戦の
チャーチルダウンズCを制し、勢いに乗って本番に挑む
ランスオブカオスは7日、栗東CWで最終リハ。ラスト2Fは鋭い末脚を発揮して3頭併せで最先着を果たし、充実ぶりをアピールした。JRA・G1最年少Vが懸かる吉村誠之助騎手(19)=栗東・清水久=は「自信を持って臨みたい」と意気込んだ。
吉村を背に栗東CWで3頭併せ。先行する
ワイドクリーガー(3歳未勝利)、
タイセイカイザー(3歳1勝クラス)を大きく前に見る位置で追走したが、3分3厘でスッと取りつくと、馬なりのまま楽々と最先着。6F82秒8-36秒0-11秒2のタイムを刻み、心身ともに充実ぶりを示した。
◆奥村豊調教師
-前走を振り返って。
「初めてスタートが決まり、いいポジションから競馬ができました。直線も狭い所を割って差し切るいい内容だった」
-ゲートは克服したか。
「駐立が悪いわけではなく、反応がゆっくりだった。レースを経験しながら速くなると思っていたし、大丈夫だと思う」
-追い切りについて。
「先週の段階で動けることを確認したので、コンディションの最終確認を吉村ジョッキーにしてもらいました」
-レースの見通しを。
「使うごとに良くなってきています。距離適性もはっきりと見えてきました。コンディションもいいですし、いいタイミングでいい距離に使える」
◆吉村誠之助騎手
-4戦全て騎乗。
「新馬戦から継続して騎乗させてもらって、感謝しています。僕が一番この馬を理解していると思うので、自信を持って臨めると思います」
-変化は。
「徐々に競馬に集中できる馬になってきた。一戦ごとに良くなって、常にいい状態で出走できています」
-セールスポイントは。
「気負ったりしないところ」
-最後に抱負を。
「東京、左回りと初が多くなりますが、馬の能力は非常に高いと思っているので十分に通用する。あとは僕がうまくエスコートするだけなので、自信を持って臨みたい」