園田競馬の「第2回西日本クラシック(東京ダービー指定競走)」が行われ、田野豊三(32)騎乗の5番人気キミノハート(牝3)がマイペースの流れに持ち込んで逃げ切った。吉見真幸師(43)は23年8月の開業後、初の重賞制覇となった。

　待ちに待った重賞制覇の瞬間。懸命に粘り込みを図るキミノハートに最後、スターサンドビーチが襲いかかる。半馬身差しのぎきり、初タイトルを手にした。

　「理想は逃げかなと思っていた」と田野は、してやったり。22年9月の園田プリンセスカップ以来となる重賞2勝目に「うれしいです。止まり気味だったので焦りましたが良かった。最後は後ろから来ないでと願いながら追っていました」と笑顔を見せた。

　重賞初Vの吉見師も笑みが止まらない。「関わっていただいた全ての関係者さまのおかげです。感謝しかないです」と感激の様子だった。

　今後は「のじぎく賞(22日、園田1700メートル)を視野に入れていますが様子を見ながら考えていきます」と指揮官。大きな1勝を挙げ、陣営が活気づくのは間違いない。