日本ダービー2025に出走予定のファイアンクランツ(24年7月撮影、ユーザー提供:pinoさん)
デビュー4年目の佐々木大輔騎手が、日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)のファイアンクランツ(牡3、美浦・堀宣行厩舎)でGI初制覇を狙う。
佐々木騎手は03年生まれの21歳。22年に美浦・菊川正達厩舎からデビュー。同期には今村聖奈騎手や西塚洸二騎手がいる。JRA通算2197戦190勝。ルーキーイヤーこそ9勝に留まったが、2年目に大きく飛躍して68勝を挙げると、昨年も77勝をマーク。今年も既に36勝を挙げて、全国リーディング9位につけている。
日本ダービーのパートナーはファイアンクランツだ。所属の菊川正達厩舎に次ぎ、関東では2番目に多くの騎乗依頼を受けている堀宣行厩舎の管理馬。昨夏の札幌でのデビュー戦で手綱をとり、見事に勝利に導いている。その後は騎乗機会がなかったが、5戦連続で4着以内の堅実派。J.モレイラ騎手が騎乗した前走の青葉賞でもクビ差の2着に健闘している。勝ち身に遅い面はあるものの、混戦になれば侮れない存在だ。
佐々木騎手は7回目のGIチャレンジとなる。過去最高は今年の皐月賞のマジックサンズの6着。71年にヒカルイマイで制した田島良保元騎手の23歳7カ月を上回る21歳6カ月でJRA史上最年少での日本ダービー制覇、さらにはグレード制が導入された84年以降に限ると日本人ジョッキーでは初となる初騎乗初制覇へ。記録尽くめの戴冠となることを期待したい。