さきたま杯勝ち時計ランキング 99年の衝撃タイムは今もコースレコード

2025年06月23日 12:00

99年のさきたま杯覇者セタノキング(写真は上山所属時、ユーザー提供:カイザータコスさん)

 6月25日(水)に浦和競馬場で行われるさきたま杯(3歳上・JpnI・ダ1400m)。昨年からJpnIに格上げされた一戦は秋のJBCスプリントと対になるかたちで、上半期のダート短距離王決定戦に位置づけられている。生涯で重賞19勝のスマートファルコン、GI/JpnI・6勝を挙げたレモンポップなどが過去の勝ち馬に並ぶ。本稿では同レースの開催にあたり、歴代勝ち時計をランキング形式で紹介する。

■4位タイ 1分25秒3 2019年 ウインムート

 前年秋に同舞台のテレ玉杯オーバルスプリントに挑戦した際は、スタート直後から出していったがハナを奪えず、終始リズムを欠いて8着に敗れていた。その後、兵庫ゴールドTで初タイトルをつかみ、かきつばた記念4着を挟んで、19年のさきたま杯に参戦。出脚はややつかなかったが、注文を付けて先頭に立つと、道中は12秒台前半〜11秒台後半の逃げ。最後はサクセスエナジーやキタサンミカヅキの追撃を振り切り、2馬身半差を付ける快勝で、2つ目のタイトルを手にした。

■4位タイ 1分25秒3 2022年 サルサディオーネ

 JRA所属時にも重賞で活躍したが、出走機会や得意舞台を求めて南関東移籍。同年のマリーンC、クイーン賞、21年のスパーキングレディーC、日本テレビ盃を制すなど実績を挙げ、22年のさきたま杯には5番人気で挑んだ。初の浦和コース、ひさびさの1400m戦となったが、8枠10番からハナへ。4コーナーではシャマルが前に出る場面もあったが、脅威的な粘り腰で差し返し、ティーズダンクの追撃もわずかに振り切ってゴール。ダートグレード競走5勝目を飾った。

■4位タイ 1分25秒3 2023年 イグナイター

 前年に黒船賞、かきつばた記念を勝ち、NARグランプリ年度代表馬に選出。その後もダートグレード競走に挑戦を続けていた。23年のさきたま杯は、直前のかしわ記念で7着に敗れたこともあり、単勝20.0倍の7番人気まで支持を落とす。レースは1番人気のシャマルが道中で競走中止。直線は2番手から粘りこみ狙うスマイルウィ、外3番手のバスラットレオンが叩き合うが、2頭のあいだを割るように伸びたのがイグナイターだった。最後はスマイルウィをクビ差とらえて勝利した。


■3位 1分24秒9 2021年 アルクトス

 20年秋に南部杯を制したものの、以降は9着、4着、9着とひと息。それでもJpnI勝ちの実績や1400mへの適性が評価され、駒を進めた21年のさきたま杯では1番人気に支持された。地元のプレシャスエースがとび出していき、川崎のベストマッチョも先行。アルクトスは最内枠から5、6番手に付け、向正面からじわじわ進出を開始すると、4コーナー過ぎ、外からねじ伏せにかかる。馬群を割ってエアスピネルも脚を使ったが、マクった勢いがあったアルクトスに軍配が上がった。

■2位 1分24秒7 2000年 レイズスズラン

 オープン特別の99年オアシスSを制したが、その後は障害転向も経験。00年夏のマーキュリーCでひさびさに平地戦を使われ、0.8秒差4着とまずまずの結果を残すと、オーガストSを挟んで、当時は9月開催だったさきたま杯に参戦した。道中は後ろよりに位置していたが、マクリ気味に差を詰めていき、直線ではフェイマスケイ以下を突き放す3馬身差の圧勝。この勝利で調子を取り戻したか、レイズスズランはその後、01年浦和記念、03年さきたま杯と生涯で重賞3勝を挙げた。

■1位 1分23秒9 1999年 セタノキング

 レース前は9戦連続で馬券圏外、4カ月ぶりの実戦とあって、JRA所属馬の中でもっとも低い5番人気だった。前半は最内枠から後方に控え、12頭立ての9番手から追走。中盤から位置取りを上げていき、4コーナーで先頭に立ったテセウスフリーゼを力強くとらえると、そのまま脚を伸ばして2着パーソナリティワンに1馬身半差を付けて快勝した。馬場発表は良だが、直前からの激しい降雨も走破タイムに影響したのか、今もなお浦和1400mのレコード欄に名を刻んでいる。

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