東西どちらかが上位独占?万博開催年×日本ダービーの共通項とは

2025年05月27日 11:55

05年の日本ダービーを制したディープインパクト(撮影:下野雄規)

 今週末日曜、東京競馬場では日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)が行われる。“競馬の祭典”や“世代の頂点を決する戦い”とも称されるが、そんな大一番をひと味違った視点から分析してみたい。本稿では「日本での万博開催年」に注目。すると、とある共通項が浮かび上がってきた。

 そもそも国際博覧会(=万博)とは何か。EXPO2025大阪・関西万博公式Webサイトによれば、「世界中からたくさんの人やモノが集まるイベントで、地球規模のさまざまな課題に取り組むために、世界各地から英知が集まる場」とされている。第1回が開かれたのは1851年で、場所はイギリス・ロンドン。日本では70年大阪、75年沖縄、85年茨城、90年大阪、05年愛知、25年大阪と計6回行われている。

 そんな国内で万博開催年の日本ダービーには、グレード制が導入された84年以降の3回で「関東馬または関西馬、いずれかで上位独占」という共通項があった。

 85年に茨城県・筑波郡で「国際科学技術博覧会」が行われた年は、1着がシリウスシンボリ、2着がスダホーク、3着がスクラムダイナで美浦所属馬による上位独占。90年に大阪市・鶴見区で「国際花と緑の博覧会」が開催された際には、1着アイネスフウジン、2着メジロライアン、3着ホワイトストーンでふたたび関東馬が占めた。最後は05年に愛知県・長久手町、豊田市、瀬戸市で実施された「愛・地球博」。1着ディープインパクト、2着インティライミ、3着シックスセンスの決着となり、栗東所属馬が圧倒した。

 果たして今年はどうなるか。皐月賞を制したミュージアムマイル、同2着で2歳王者のクロワデュノールはともに関西馬。前回、関西地区で万博が行われた90年は前述の通り栗東所属馬が上位を占めた。また、グレード制導入前のため参考程度に記載すると、70年の大阪万博と同年は京都所属のタニノムーティエ、栗東所属のダテテンリュウ、ホースメンテディで決着。今回も「関西地区での万博=関西馬に軍配」となるだろうか。

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