「日本ダービー・G1」(6月1日、東京)
京都新聞杯を制した
ショウヘイは22日、栗東CWで3頭併せ。初めて手綱を取るルメールを背に、ゆったりとした脚取りで姿を現すと、しっかり折り合いながら直線へ。抜群の手応えで一段階ギアを上げると、真ん中から鋭く伸びた。一杯に追われた
アドマイヤテラ(4歳オープン)に1馬身、
ジュンツバメガエシ(5歳2勝クラス)に首差先着。6F83秒7-37秒3-11秒1をマークした。
満足げな1週前追いを終えた鞍上は「良かったですね。直線では内の馬が合わせてきた時、いい反応をしてくれました。瞬発力がありますね」と手応えあり。MLBのドジャースで活躍している大谷翔平を連想させる馬名だが、「ダービーを勝ったら、さすが
ショウヘイですね」と笑顔を見せた。友道師も「見た感じも良かったですし、馬が来るともうひと伸びしたと、ジョッキーは言っていました。思っていた通りの調教ができた」とうなずいた。
2戦目で勝ち上がり、重賞初挑戦となったきさらぎ賞は中団からいまひとつ伸び切れず4着。ただ、そこからガラリとレースぶりが一変したのが、前走の京都新聞杯だった。番手追走から楽な手応えで3F33秒8の末脚を繰り出して完勝した。「前走からも折り合いは問題ないし、距離もこなせそう。調教と競馬が直結する馬ですしね」と指揮官は力強い。いよいよ素質開花の時。ここからは
ノンストップで頂点へ上り詰める。