日本ダービー2025に出走予定のニシノエージェント(今年1月撮影、ユーザー提供:Vonさん)
「ニシノ」「セイウン」の冠名でお馴染みの西山茂行オーナーが、ニシノエージェント(牡3、美浦・千葉直人厩舎)で日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)の初制覇を狙う。
西山オーナーは父である故・西山正行オーナーの跡を継いで、西山牧場の代表を務めている。先代名義や牧場名義も含めるとニシノライデンやニシノフラワー、セイウンスカイなど、多くの活躍馬を所有してきた。しかしながら日本ダービーは未勝利。茂行オーナーの名義に限ると、これまでに3頭が出走して、05年のニシノドコマデモが6着、19年のニシノデイジーが5着、22年のセイウンハーデスが11着。いずれも人気以上の着順で走っているものの、戴冠には手が届いていない。
今年はニシノエージェントで参戦する。勝ち上がりに4戦を要したが、格上挑戦した京成杯では11番人気の低評価を覆して重賞初制覇。一気にクラシック候補に浮上した。皐月賞では13着に大敗したが、前に行った馬に厳しい展開だったので、致し方ない面はある。前走に続き、今回もかなりの人気薄となりそうだが、立ち回り一つで前進はあるだろう。
昭和の時代から日本競馬を盛り上げてきた「西山軍団」に、競馬の神様がほほ笑むか。ニシノエージェントの激走を期待しよう。