ダービーからダービーへ-。ダービー翌週から新馬戦がスタート。世代の頂点を目指す戦いが、また始まる。
まだ間に合う(?)POG情報から、大物が出そうな福永厩舎をピックアップしたい。既に2歳馬10頭がゲート試験に合格済み。成長を促して秋以降に備える馬もいるが、第3回阪神開催の新馬戦には4頭がスタンバイしている。
6月7日・5R(芝1600メートル)には伯母にG13勝馬
ストレイトガールがいる
アスクエジンバラ(牡)が出走予定。福永師は「すぐに仕上がる馬で初戦から動けそう。素軽くて、気もいい」と好
ジャッジ。8日・5R(芝1400メートル)の
ペントハウス(牡)は
オオバンブルマイの半弟。「馬格があって、短めの距離。操作性が高いのでマイルでもいけそうだけど。悪くない」と期待する。
15日・5R(芝1800メートル)の
ザタイムハズカム(牝)は22日に入厩。「馬格があって、しっかりとしたいい体つき。牧場で乗って“動きがいいし、早めにお願い”と言われた馬」と楽しみな様子だ。21日・5R(芝1400メートル)には
ビッグシーザーの半弟
ビッグヒーロー(牡)。「大きいけど素軽い動き。距離は短め。期待しています」と短距離路線での活躍を描く。
夏もアツい。小倉に
ダノンセフィーロ(牡)と
イニシオ(牡)、福島は
サトノリシャール(牡)と続々とデビューする予定だ。
注目はやはり新種牡馬
コントレイルの産駒。黄金コンビで無敗3冠を達成した福永師は8頭を預かる。印象を聞いてみた。「素直で気性のいい馬が多く、入厩可能時期も早い。脚元の不安も聞かないし、すごい優秀。いい
バランスの子が多いし、育成が始まって、乗り手の感触もいい。母系によって体も違うけど、極端に小さい馬は見ていないから、大きく出すのかも。当歳でも、見た時から品があって、乗りだして体つきが良くなったなっていう馬が多いイメージ」と感心する。
素直で丈夫。成長力があって、乗り手の感触も上々と前評判が高い。ディープインパクトの後継種牡馬として、これ以上の馬はいないかもしれない。指揮官も「どういう子が出るのか楽しみ。1頭では判断できないけど、
コントレイルの子でクラシックにチャレンジできたらいいなと思う」と胸を躍らせる。
さて、取材の感触から福永厩舎のオススメPOG馬は…短距離なら
ビッグヒーロー、ダートなら
ラクホマレ、クラシック候補は
サガルマータ、
イニシオ、
ペイジャーといったところに注目しています。(デイリースポーツ・井上達也)