「葵S・G3」(31日、京都)
今回でコンビ継続7戦目。
クラスペディアと小崎綾也騎手(30)=栗東・フリー=が、ピタリと息を合わせて葵Sでタイトル獲得を狙う。
新馬戦2着後に挑戦した小倉2歳Sで2着。朝日杯FSでも6着と力を見せたものの、初勝利は5戦目のクロッカスSまで待たなければならなかった。小崎は「時間はかかったけど、そこまで乗せ続けてもらってチームでつかんだ勝利。ありがたいですし、オーナーも調教師も僕もすごくうれしかった」と喜びもひとしおだった。
前走のファルコンSは、序盤に他馬と接触する不利や進路が狭くなり、折り合いを欠いたのが痛恨。初の2桁着順に敗れたが、「本来は圧倒的に千二寄りの馬だと思う。筋肉量豊富で、
スピードもあって加速力がある。京都の最後の馬場も苦にしないと思う」と鞍上は舞台好転と捉える。
「継続の強みは馬のことをすごく理解できること」と胸を張る。毎週のように相棒にまたがり、その背中を知り尽くす。「ダッシュも利くし、今回は千四ほど抑えない。逃げられるなら逃げてもいいですね」と逃げの戦法も視野に入れる。厩舎、馬主にとっては初、自身も18年の函館2歳S(
アスターペガサス)以来となる2度目の重賞タイトルをチーム一丸でつかむ。(デイリースポーツ・島田敬将)