社台TC

【安田記念展望】府中のマイル適性でジャンタルマンタルがGI・3勝目を狙う

2025年06月03日 06:00

安田記念に出走予定のジャンタルマンタル(ユーザー提供:くまさん)

 春のマイル王決定戦、安田記念。今年も国内外のGI優勝馬が集結し、ハイレベルな一戦が期待される。東京競馬場の芝1600mを舞台に、スピードと底力が問われる伝統のレース。過去の傾向を踏まえつつ、今年の出走馬を分析する。

1.前走海外組の信頼度と妙味

 過去10回で、前走海外で戦った馬は[1-3-1-15]で、複勝率は25%を記録している。これは前走国内GI組の複勝率24%を僅かに上回る数値であり、軽視できないローテーションだ。特に、ドバイターフ組は過去6頭が出走し3頭が馬券圏内(複勝率50%)に入っており注目される。海外帰りの馬は調整の難しさもあるが、実力馬が揃いやすく、今年も該当馬の取捨が馬券の鍵を握るだろう。

2.美浦所属馬が好成績を維持

 過去10回で、関東馬である美浦所属馬が[6-7-5-42]と、関西馬の栗東所属馬[3-3-5-84]を成績で上回っている。美浦所属馬の複勝率は30%、複勝回収率も83%、単勝回収率は193%と優秀で、対する栗東所属馬は複勝率12%、複勝回収率36%、単勝回収率も49%に留まる。地の利がある東京開催ということもあり、今年も美浦所属の馬が中心になりそうだ。

3.前走4角後方からの差し馬に注目

 過去10回のレース傾向を見ると、前走の4コーナーを10番手以下で通過した馬の成績が良い。[4-3-2-33]で勝率9.5%、複勝率は21.4%、単勝回収率は104%となっている。これは、前哨戦で後方からの競馬を余儀なくされた馬や、末脚を温存した馬が、府中の長い直線でその能力を発揮するケースが多いことを示唆している。今年も前走で後方からレースを進めた馬の末脚には警戒が必要だ。

 ジャンタルマンタルは一昨年の朝日杯FS、昨年のNHKマイルCと2つのマイルGIを制覇。東京競馬場では[1-1-0-0]と連対率100%を誇り、府中のマイル適性は疑いようがない。前走の香港マイルは13着と大敗したが、順調さを欠いていて度外視できる。4歳馬という成長力も魅力で、ここでGI・3勝目の期待がかかる。

新着ニュース

ニュースを探す

ご意見・ご要望

本サービスはより高機能なサービスの提供なども検討しております。お気づきの点がございましたらお気軽に下記フォームよりご意見をお願いいたします。

  • ご意見をご記入ください。

頂いたご意見には必ずスタッフが目を通します。個々のご意見に回答できかねますことを予めご了承ください。
また、連続して複数送信されると、受付できないことがあります。予めご了承ください。