「目黒記念・G2」(1日、東京)
ダービーデーの最終レースをレジェンドが鮮やかに締めくくった。1番人気の
アドマイヤテラが武豊に導かれ、待望の重賞初勝利を飾った。
好スタートを決めて好位につけると、抜群の手応えで直線へ。最後は粘る
ホーエリートを首差でねじ伏せた。鞍上は「スタートも良く、いいポジションを取れたのが大きかったですね。切れるタイプというよりもバテない感じなので」と、昨年の菊花賞からコンビを組む相棒のストロングポイントをたたえた。『アドマイヤ』の馬で重賞を勝つのは07年弥生賞(
アドマイヤオーラ)以来。「この勝負服での重賞勝利は久しぶりなのでうれしいですね」と喜んだ。
武豊にとっては、これが今年の重賞初V。JRA重賞勝利を39年連続に伸ばし、自身の記録を更新した。「今年はちょっとモタついていたので、続けられて良かった。続けてきたことなので止まったら嫌ですからね。きょうは“目黒記念デー”でしょ」と周囲の笑いを誘うのも忘れなかった。
期待馬の勝利に友道師は「大事に使ってきたので着実に良くなっていますね。スローペースでもあの位置で折り合えていましたし、操縦性はアップしている。今後は海外を含めての長距離路線になるのかな」と大舞台を見据える。国内G1を狙うのか、海を渡るのか-今後の動向から目が離せなくなった。