「新馬戦」(7日、東京)
ルメールの感触から走る馬だということが伝わってくる。土曜東京5R(芝1600メートル)に出走予定の
ゾロアストロ(牡2歳、美浦・宮田)は
モーリス産駒の素質馬。美浦Wの1週前追い切りでは、ルメールが騎乗して年長馬2頭と併せて馬なりで併入。ラスト1F11秒1を記録して切れのある動きを見せた。
追い切り後に鞍上は、開口一番で「すごくいい。いい馬です」と笑顔。2週続けて追い切りに騎乗して、手応えは十分だ。「フットワークがすごくいいですね」とセールスポイントを挙げた。
近親には21年毎日杯2着&ダービー4着の
グレートマジシャン、オープンで活躍した
ブラックマジックがいる血統。再入厩後は5月11日から時計を出し始め、順調に追い切りを消化してきた。宮田師は「フワフワしているところがあったけど、調教を重ねるごとにメリハリの利いた中で動けるようになっています」と説明する。1週前追い切りについても「この時期の新馬としては及第点以上の動きはできています」と期待は大きい。
鞍上は「楽しみですね」と声を弾ませる。名手が認める素質馬が、これまで多くの逸材がデビューを飾った第3回東京開催で初陣を迎える。