府中牝馬Sに出走予定のカナテープ(撮影:下野雄規)
毎回、相手なりに堅実な走りを見せているカナテープが鋭い決め手を発揮する。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■6/22(日) 府中牝馬ステークス(3歳上・牝・GIII・東京芝1800m)
3勝クラス卒業に時間を要したカナテープ(牝6、美浦・堀宣行厩舎)だが、前走は上がり33秒台を駆使して切れに切れた。負かしたアドマイヤマツリはその後、福島牝馬Sを勝利し、ヴィクトリアMでも小差の競馬を演じた実力馬。前走のレースレベルは高く、重賞初挑戦での初制覇も夢ではない。鞍上はD.レーン騎手。
格上挑戦の形になるラヴァンダ(牝4、栗東・中村直也厩舎)だが、秋華賞4着、2走前の阪神牝馬Sが3着と実績面で見劣りしない。東京コースはフローラSで好走しておりコース替わりは不問。自在性のある脚質も大きな武器で、ここでも好勝負必至だ。鞍上は岩田望来騎手。
その他、近走案外もGI・エリザベス女王杯2着の実績を持つラヴェル(牝5、栗東・矢作芳人厩舎)、前走10着もGIで0.4秒差と悲観する内容ではないシングザットソング(牝5、栗東・高野友和厩舎)、朝日杯FSでジャンタルマンタルに肉薄したタガノエルピーダ(牝4、栗東・斉藤崇史厩舎)、出走取消明けとなるが、潜在能力の高いミアネーロ(牝4、美浦・林徹厩舎)などが、春の東京開催を締めくくる一戦を盛り上げる。発走は15時45分。