【南井克巳元調教師 豪腕の視点】メイショウタバルはマイペースで運んでゴール前でもうひと伸び 完璧なレース

2025年06月16日 06:00

 宝塚記念を制するメイショウタバル(左)=撮影・山口登

 「宝塚記念・G1」(15日、阪神)

 春G1ラストを飾るドリームレースを制したのは、7番人気のメイショウタバル。武豊を背に完全にレースを支配すると、文句なしの逃走劇でG1初制覇。13、14年に連覇した父ゴールドシップへ、同レース史上4組目の“親子制覇”というプレゼントを贈った。3馬身差の2着はファン投票1位の意地を見せた1番人気のベラジオオペラ。3着には10番人気の伏兵ジャスティンパレスが食い込んだ。

  ◇  ◇

 メイショウタバルは素晴らしい競馬をしましたね。状態も良かったんだろうし、スタートもしっかりと出て無理をせずに自然とハナに立てましたよね。1コーナー手前で掛かりかけたけど、そこからは折り合いをつけてマイペースで運べました。ユタカくんも一度乗って、癖が分かっていたのが大きかったですね。ゴール前でもう一度伸びたし、完璧なレース。松本オーナーや石橋調教師とも縁があって、そういう気持ちの部分が最後のガッツポーズに出たんじゃないかな。いいレースを見させてもらいました。

 2着のベラジオオペラは、前が楽をしていたから、早めにつかまえに行かないといけなくなりましたね。タバルのそばから仕掛けていっても面白いと思ったけど、最後にちょっと外に出したのは馬場を気にしてというところもあったのかな。距離も大阪杯のように二千の方がいいのかもしれませんね。それでも2着に来たし、力はあります。

 3着のジャスティンパレスは後方からのレースになったので、最後はどうなのかなと思って見ていましたが、しっかりと伸びてきました。初めて乗ったジョッキーで、先入観なく競馬ができたのも良かったんでしょう。健在ぶりを見せてくれましたね。

 人気にもなっていて注目していたロードデルレイレガレイラアーバンシックはペースも向かなかったし、馬場もあまり良くなかったのかな。これが本来の走りではないと思います。また、改めて期待したいですね。(元JRA調教師)

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