宝塚記念を制するメイショウタバル(左)=撮影・山口登
「宝塚記念・G1」(15日、阪神)
春G1ラストを飾るドリームレースを制したのは、7番人気の
メイショウタバル。武豊を背に完全にレースを支配すると、文句なしの逃走劇でG1初制覇。13、14年に連覇した父
ゴールドシップへ、同レース史上4組目の“親子制覇”というプレゼントを贈った。3馬身差の2着はファン投票1位の意地を見せた1番人気の
ベラジオオペラ。3着には10番人気の伏兵
ジャスティンパレスが食い込んだ。
◇ ◇
メイショウタバルは素晴らしい競馬をしましたね。状態も良かったんだろうし、スタートもしっかりと出て無理をせずに自然とハナに立てましたよね。1コーナー手前で掛かりかけたけど、そこからは折り合いをつけてマイペースで運べました。ユタカくんも一度乗って、癖が分かっていたのが大きかったですね。ゴール前でもう一度伸びたし、完璧なレース。松本オーナーや石橋調教師とも縁があって、そういう気持ちの部分が最後の
ガッツポーズに出たんじゃないかな。いいレースを見させてもらいました。
2着の
ベラジオオペラは、前が楽をしていたから、早めにつかまえに行かないといけなくなりましたね。タバルのそばから仕掛けていっても面白いと思ったけど、最後にちょっと外に出したのは馬場を気にしてというところもあったのかな。距離も大阪杯のように二千の方がいいのかもしれませんね。それでも2着に来たし、力はあります。
3着の
ジャスティンパレスは後方からのレースになったので、最後はどうなのかなと思って見ていましたが、しっかりと伸びてきました。初めて乗ったジョッキーで、先入観なく競馬ができたのも良かったんでしょう。健在ぶりを見せてくれましたね。
人気にもなっていて注目していた
ロードデルレイ、
レガレイラ、
アーバンシックはペースも向かなかったし、馬場もあまり良くなかったのかな。これが本来の走りではないと思います。また、改めて期待したいですね。(元JRA調教師)