【地方競馬】横尾忠則がデザインした園田・姫路競馬のシンボルマークなのに…

2025年06月16日 16:00

 横尾忠則がデザインした園田・姫路競馬のシンボルマーク

 「レース記者コラム 仕事・賭け事・独り言」

 園田・姫路競馬には誘導馬をモデルにした公式マスコットキャラクターが存在する。男の子の「そのたん」、女の子の「ひめたん」。2体とも立派な名前を持って、ファンの認知度も高い。

 一方で、園田・姫路競馬のシンボルマークには名前がない。それゆえに知名度もない。兵庫県競馬組合の設立10周年を記念して1990年に採用された。そのたんが登場した2013年、ひめたんの2019年よりも古くから存在するのに、具体的な呼び名がない。

 シンボルマークは、日の丸を背景に馬の頭部と三脚巴をあしらった図案。デザインしたのは美術家の横尾忠則だ。作者は世界的に有名なのに、園田・姫路競馬のシンボルマークは無名で、横尾ファンには幻の作品になっているのかもしれない。

 スポーツ用品メーカーのナイキの場合、シンボルマークには「スウッシュ」の名前がついている。デザインの秀逸さもあり、世界中で認知されて浸透。シンボルマークに名前があっても別におかしくはない。

 兵庫県競馬組合によると、35年前の発表当時、横尾デザインのシンボルマークは評判が良くなかったという。斬新な美術作品なんて、そんな扱いを受けるものなのかもしれない。お役所仕事として形式的な評価を求めず、とりあえず面白がればいいものなのに。もったいない。

 今なら巨匠の知名度に便乗して、SNSで世界中からシンボルマークの名前を募集すれば、面白いことになるはずだ。さまざまな利用方法も提案されるだろう。競馬ファンより、美術ファンの反応の方が良さそうな気がする。記者の希望として、横尾デザインのシンボルマークがプリントされたTシャツなら、ぜひとも購入して着てみたい。(地方競馬担当・中山伸治)

新着ニュース

ニュースを探す

ご意見・ご要望

本サービスはより高機能なサービスの提供なども検討しております。お気づきの点がございましたらお気軽に下記フォームよりご意見をお願いいたします。

  • ご意見をご記入ください。

頂いたご意見には必ずスタッフが目を通します。個々のご意見に回答できかねますことを予めご了承ください。
また、連続して複数送信されると、受付できないことがあります。予めご了承ください。