「しらさぎS・G3」(22日、阪神)
昨年の2冠牝馬
チェルヴィニアが意思を持って参戦する。秋華賞で2冠を達成した後は、果敢に
ジャパンCへ挑戦。
ドウデュースをはじめとした国内外の強豪相手に4着と見せ場をつくった。ただ、今年に入ると京都記念9着→ドバイシーマC6着と輝きを失ったかのような結果が続いた。
そこで今回、陣営が取った策がマイルへの距離短縮。13着に敗れた昨年の桜花賞以来となるが、太田助手は「最近は直線でメリハリがない感じなので、マイルの流れを経験させて、緩急の利いた走りをさせられればと思っています」と出走の意図を説明する。
センス十分で対応力も高いタイプではあるものの、久々のマイル戦とあって、そこは調整過程でも意識している。「道中のリズムというよりは、最後で一生懸命に走れるようにしたい。距離短縮に対応できるように調整しているつもりです」と同助手。レースで能力を出し切れるように-、その1点を求めて着実に調整を進めている。
今回で結果を出すことができれば、今後に新たな選択肢が生まれる。また、この距離を経験することで違った変化が見られる可能性もある。この挑戦が、最後に競走馬生活を振り返った時、一つのターニングポイントになっているかもしれない。