「しらさぎS・G3」(22日、阪神)
今年新設されたしらさぎSの初代チャンプの座を狙う昨年の2冠牝馬
チェルヴィニア。18日の最終追い切りは美浦Wの3頭併せで、直線は2頭の間に入って最後までファイト。ラスト1Fは11秒2と上々の切れ味を披露した。近況は苦戦続きだが、ここで浮上のきっかけをつかめるか。メキメキと力をつけてきた良血馬
シヴァースは栗東坂路を余裕の登坂。2連勝中と勢いのある
ダイシンヤマトも、美浦Wを軽快なフットワークで駆け抜けた。
実りの秋へ、弾みをつける。4月に夢洲Sを制してオープン入りした
シヴァースは栗東坂路へ。外ラチ沿いをリズム良く運び、最後まで手応えにお釣りを残したまま4F52秒3-37秒9-12秒3で駆け上がった。
先週日曜には栗東CWでラスト1F10秒9の好ラップを刻んでおり、一連の調整過程は順調そのもの。大江助手は「きょうはしまいを少し伸ばした程度ですが、乗り手の指示にしっかりと従って、反応も良かったです」と好感触を伝えた。
母ヴィブロスや伯父の
シュヴァルグランがそうだったように、晩成傾向にある血統。
シヴァースも4歳春でのオープン入りで、まだまだ成長の余地を残すが「トモの筋肉のつき方がはっきり変わってきたかな」と同助手。少しずつ完成形に近づいてきた良血馬が、初代覇者の座を狙う。