栗東CWを軽快に駆け抜けたレーベンスティール(撮影・石湯恒介)
「しらさぎS・G3」(22日、阪神)
栗東滞在で調整してきた関東馬
レーベンスティールが19日、CWで最終追い切りを行った。序盤から軽快なフットワークで駆けると、ラスト2Fは11秒5-11秒3と切れ味を発揮してのフィニッシュ。5カ月ぶりでも仕上げに隙はなさそうだ。キャリア初のマイル戦で逆襲のきっかけをつかめるか。
初マイルで新境地を開く。栗東滞在で調整を進めてきた
レーベンスティールはCWで最終リハ。ラストで軽く仕掛けられると、1F11秒3の伸び脚。全体時計も6F81秒5と上々の数字を刻み、飯塚助手は「予定通り。乗り手は“雰囲気が良くて、結果が出ている時と同じ感じの走りをしている。状態はとてもいいんじゃないかな”と言っていました」と満足げだ。
調教で気負わずに走れることが、好調の証しだ。5カ月ぶりの今回、直前まで調教を積めることや
テンション面を考慮して栗東での調整を選択した。「非常に落ちついていますね。続けて使うと気持ちが煮詰まり、ハミが強くなったりするから間隔があいた方がいい。実際、休み明けは走っていますから」と2週間の滞在効果はしっかりと表れているようだ。
2200メートルでも2勝を挙げているのだが、大敗した前走を踏まえ、今回は初のマイルにかじを切った。筋肉量が増えて体形が変わったことも一つの要因だが、「千八で成績が出ているし、使ってみたかった距離。ルメさんがオールカマーを勝った後に“距離は長いかな”と話していたので」と前向きなチャレンジだ。
コース、距離と初物ずくめでも、仕上げ人の期待は大きい。「荒れた馬場は走れていないので、良馬場でやれそうなのがすごくいい。しまいはいつも脚を使ってくれるので、広いコースの方が合っている印象があります。非常に楽しみ」。重賞3勝の実力馬が、逆襲の一撃を繰り出す。