ラスト騎乗を終え、同期の川須(右)、高倉(左)から花束を贈られる水口
7月1日付で引退する水口優也騎手(34)=栗東・池江=が16年の騎手人生に幕を閉じた。14着に終わった小倉12Rの騎乗後に行われた引退セレモニーには多くの騎手が参加。花束が贈呈され、「終わってホッとしたという気持ちと騎手のみんな、オーナー、家族、ファンの皆さまと集まってもらって本当にいい騎手人生だなと改めて思いましたし、それに尽きます。やりきったな、と。やってきて良かったな思っています」と感慨深げだった。
思い出のレースは
セカンドテーブルで挑んだ17年CBC賞。13番人気ながら鼻差2着と涙をのみ、「勝っていたらもっと違う騎手人生だったとも思えますし、あれがあったから絶対に重賞を勝とうと思ってここまで続けられた。任せてくれたオーナーに感謝しています。僕を育ててくれた、底上げしてくれた馬」と振り返った。
引退後は金沢市の乗馬クラブで人材育成の職に就く。「競馬はいい仕事。愛していましたし。産業に貢献してくれる人たちを育てたい」。ターフに別れを告げ、新たな一歩を踏み出す。