◆第60回北九州記念・G3(7月6日、小倉競馬場・芝1200メートル)
サ
マースプリントシリーズ第2戦、第60回北九州記念・G3(6日、小倉)で
アブキールベイが改めて実力を証明する。ブービー15番人気だった前走の葵Sは、中団から鮮やかな差し切りで重賞初制覇。単勝60・5倍の低評価を覆し、3連単189万円超の大波乱を演出した。
坂口調教師は「もともと体幹の良さはあったが、芯が入ってきた感じ」と成長を評価する。26日の1週前追い切りは栗東・坂路で52秒4―12秒0。坂口調教師は「動きは良かった。前走も好調だったが、好調をキープしている感じはある」と納得の表情を浮かべた。3日後の29日も坂路入りし、馬なりでラスト1ハロン11秒9を計時した。暑い時期でもしっかりと調教を積めていることも、充実の証しだろう。
3歳牝馬は20年以降、6〜9月に小倉・芝1200メートルで施行された重賞で【3027】。勝率25・0%、複勝率41・7%の好成績を残している。当レースは21年の
ヨカヨカ、24年
ピューロマジックと過去4年で2勝。ルーキー時代の今村が
テイエムスパーダで重賞初騎乗勝利を達成した22年CBC賞も小倉開催だった。今回もカギを握る存在になると言っていいだろう。
古馬とは初対決になるが、ハンデは昨年の勝ち馬と同じ53キロ。「小倉も福島も勝っているし、小回りも問題ない」と指揮官。勢いに乗る快速娘が、重賞連勝でその名を再びとどろかせる。(山本 理貴)