◆第128回エクリプスS・英G1(現地時間7月5日、サンダウン競馬場・芝1990メートル、良)
ヨーロッパ上半期の中距離王決定戦に6頭が出走し、凱旋門賞で前売り1番人気の
ソジー(牡4歳、仏・A
ファーブル厩舎、父
シーザスターズ)は最下位の6着。逃げる形になり、最後の直線で余力を失い、後続にかわされてしまった。
4月のガネー賞、5月のイスパーン賞に続く、G1を3連勝とはならず。今回は61キロを背負い、56・5キロの3歳馬とは4・5キロの差があった。同馬は全10戦で
マキシム・ギュイヨン騎手とコンビを組み、昨年のパリ大賞を含めてG1を3勝している。昨年の凱旋門賞では重馬場で力を発揮し切れず4着。前走までの9戦は全てフランスで、今回が初めての英国遠征だった。
ライアン・ムーア騎手が騎乗した
ドラクロワ(牡3歳、愛・Aオブライエン厩舎、父ドバウィ)が差し切ってV。前走の英ダービー9着から巻き返してG1初制覇となった。勝ちタイムは2分5秒92。
前走でプリンスオブウェールズSを快勝のオンブズマン(ウィ
リアム・ビュイック騎手)が2着。3歳馬で英2000ギニー覇者の
ルーリングコート(オイシン・マーフィー騎手)3着に続いた。
この結果を踏まえ、今秋の凱旋門賞・仏G1(10月5日、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)は、ますます大混戦模様となった。大手ブックメーカーのウィ
リアムヒルでは、エクリプスSの前の時点で
ソジーは11倍で1番人気だったが、17倍の7番人気タイに後退。今年の英オークス馬の
ミニーホーク(牝3歳、愛・Aオブライエン厩舎、父
フランケル=追加登録が必要)が、13倍で1番人気に浮上した。
15倍で2番人気タイには、この日のエクリプスSで2着のオンブズマン、英愛ダービーのダブル制覇を決めた3歳牡馬の
ランボーン(愛・Aオブライエン厩舎、父
オーストラリア=追加登録が必要)がいる。
日本から北村友一騎手で参戦が発表された
クロワデュノール(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父
キタサンブラック)は、17倍で7番人気タイ。
ビザンチンドリーム(牡4歳、栗東・坂口智康厩舎、父
エピファネイア)は67倍となっている。