◆巴賞・オープン(7月13日、函館競馬場・芝1800メートル)=7月8日、函館競馬場
昨年8月以来の4勝目を目指す
ドナベティ(牝6歳、栗東・矢作芳人厩舎、父
リアルスティール)は角馬場で入念にキャンター調整。気持ちが入りやすい馬だが、一歩一歩、確かな脚取りでメニューを消化し、滞在効果がうかがえる。福岡助手は「長めを乗りました。環境にしっかり適応しているし、落ち着いています」と笑顔を見せた。
前走の阪神牝馬Sは9着ながら、後方13番手から力強く末脚を伸ばして先行した勝ち馬とは0秒5差だった。今回は全3勝を挙げる武豊騎手とのコンビが復活。札幌で勝った2歳時のすずらん賞、3歳時の3勝クラスはどちらも開催終盤の力の要る馬場で、「全部(武)豊さんで勝ってますからね。過去の実績から、開催が進んだ洋芝はいい」と同助手はうなずく。函館は新馬勝ちを収めた舞台。条件は好転する。
マイルから1ハロンの距離延長となるが、「去年3勝クラスを1500メートルで勝った時に、豊さんは『距離はもっとあってもいい』と。前走の内容からも、1800メートルは大丈夫だと思う」と初距離に不安はない。実績ある夏の北海道で、復活Vをつかむ。