古川奈騎手を背に芝コースで追い切ったモズプリフォール(左、カメラ・山本 理貴)
7月13日の函館5R・2歳新馬(芝1200メートル)でデビューする
モズプリフォール(牡、栗東・矢作芳人厩舎、父
モズアスコット)は、厩舎ゆかりの血統馬だ。
父は
2018年の安田記念、2020年のフェブラリーSと芝、ダートの両方でG1を制した二刀流マイラー。母グランプリエンゼルは2009年の函館ス
プリントを制覇し、同年のNHKマイルCでも3着に好走した。両親ともに矢作調教師が手がけ、昨年のファンタジーSで2着の全姉
モズナナスターも同厩舎に所属する。
9日の最終追い切りは、函館競馬場の芝コースで、新馬の
クラン(牝2歳、栗東・昆貢厩舎、父
ダノンプレミアム)と併せ馬。半馬身遅れたが、古川奈穂騎手を背に力強い動きを見せた。レースでも手綱を執る鞍上は「速いところに行くと頑張れて、しっかり時計も出ています。今の気持ち的には実戦タイプなのかな」と感触を口にする。トレーナーも「血統馬なので期待している。もう少し素軽さがあればとは思うけど、水準以上に動けている」と評価。母がタイトルを獲得した函館で、血統馬がベールを脱ぐ。