コリアオークスデー、日本人騎手2名が大活躍

2008年08月11日 02:00

 現地時間10日、韓国・釜山慶南競馬場で第9回コリアオークス(韓国産3歳牝、韓国G2・ダート1800m、14頭立て)が行われ、現在釜山に遠征中の内田利雄騎手(46)とオーストラリアを拠点にしながら現在はソウルに所属する富沢希騎手(27)の2名の日本人騎手がレースに騎乗した。

 この競走はこれまでソウル競馬場でソウル所属馬だけによって行われていたが、今年より釜山に舞台を移し、ソウルと釜山の交流競走としてリニューアル。日本の中央競馬における東西トレセンとそう差はない距離でありながら、まだまだ双方の競馬場間の交流は多くなく、遠征についても手探りの状態。そのため、今回の競走へのソウルからの遠征は2頭に留まったが、そのうちの1頭バラムクイーン Baram Queen(牝3、ソ・ボンソク厩舎)の手綱を富沢騎手が取ることとなった。

 レースは単勝オッズ1.7倍という圧倒的支持を集めたゾ・チャンフン騎手騎乗のジョロチャンス Jeolho Chance(牝3、キム・サンソク厩舎)が向正面で先頭に立つとそのままスローペースで逃げ、後続に5馬身差をつけて勝利を挙げた。ジョロチャンスは出走メンバー中唯一の1群(日本で言うオープン級)格付けだった。5番人気だった内田騎手騎乗のアーチレーサー Arch Racer(牝3、コ・ホンソク厩舎)がインコースから伸び2着、4番人気だった富沢騎手騎乗のバラムクイーンが外から伸びて4着。日本人騎手による勝利こそならなかったが、ともに掲示板に載る好結果を残した。

【内田騎手のコメント】
「今年2か国目の海外重賞勝利を狙ったんですが、なかなか甘くはないですね(笑)。先行馬が多いのでハイペースを見越して後方からレースを進める作戦を調教師と立てたんですが、スローになってしまい、自分で動いた分終いがちょっと甘くなってしまいました」

【富沢騎手のコメント】
「ペースが落ちたところで一瞬判断を迷ってしまったのが最後に響いたかもしれません。ただ、これまでソウルの馬がなかなか上位に来ることができなかったので、4着に来られたことはうれしいですね」

 また、この日はコリアオークス以外のレースでも日本人騎手の2人は大活躍。内田騎手は全6レースに騎乗し、コリアオークスの2着を含む1勝2着3回4着1回。富沢騎手はコリアオークスの他に第3レースで騎乗して見事に1着となり、記念すべき釜山初勝利を挙げた(2着は内田騎手で日本人騎手のワンツーフィニッシュ)。富沢騎手がコリアオークスで騎乗したバラムクイーンを管理するソ・ボンソク調教師はこの2人の活躍に大きく感銘を受け、レース後の交歓会でも内田騎手に「是非ソウルでも騎乗して欲しい」と熱烈なアプローチを送っていた。

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