24年のジャパンCを制したドウデュースと武豊騎手(24年11月撮影、ユーザー提供:基14%さん)
武豊騎手が8月9日の土曜札幌8Rを
ナリタヒカリで勝利してJRA通算4600勝を達成した。そこで前回の4501勝から4600勝までの約1年3カ月の間に起きた、重要な
トピックスを振り返りたい。
武豊騎手が前人未到のJRA通算4500勝を達成したのは、昨年5月12日の東京2R・3歳未勝利の
ウェットシーズンだった。この間にJRA重賞は5勝、うちGIは3勝を挙げている。何といっても印象的なのは
ドウデュースとの激闘の日々。宝塚記念では無念の6着に終わったものの、秋を迎えて天皇賞(秋)を直線一気、
ジャパンCを4角手前の大捲りで連勝。ラストランに予定されていた有馬記念はまさかの出走取消となったが、それも含めて実にスリリングな現役ラストシーズンだった。
また、今年はなかなかJRA重賞を勝てなかったが、6月の目黒記念を
アドマイヤテラで制し、デビューした87年から続くJRA連続年重賞勝利記録を「39」に伸ばした。そして2週間後には宝塚記念を
メイショウタバルでV。鮮やかなペース配分で「さすがレジェンド!」と唸らせる手綱捌きだった。さらに先日の東海Sを
ヤマニンウルスで制して今年JRA重賞3勝目をあげた。
この間、海外では凱旋門賞の
アルリファー(
Al Riffa)が11着、ドバイターフの
メイショウタバルが5着。残念ながら戴冠には手が届いていないが、50代後半になっても、こういった世界のビッグレースに騎乗していること自体が驚異的だ。今後も衰えぬ勝負勘で今後もファンを沸かせてくれるに違いない。