武豊騎手騎乗のヤマニンウルス(右)が復活Vを飾った(カメラ・高橋 由二)
 
◆第42回東海S・G3(7月27日、中京競馬場・ダート1400メートル、良)
     昨年までのプロキオンSが、名称を変更して行われる重賞に16頭が出走し、4番人気の
ヤマニンウルス(牡5歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父
ジャスタウェイ)が重賞2勝目を挙げた。道中は2番手を追走し、直線では逃げた
リジルをあっさりかわすと、最後は3馬身半差をつける圧勝劇だった。武豊騎手は1月に中京・ダート1800メートルでの開催だった東海Sを2015年
コパノリッキー、19年
インティで制しており、同名のレースでは横山典弘騎手と並ぶ歴代最多タイの3勝目。ゴールの瞬間、右手で会心の
ガッツポーズをし、喜びを表した。勝ちタイムは1分22秒2。
     同馬は7月6日の北九州記念・G3を制した
ヤマニンアルリフラ(牡4歳、父
イスラボニータ)の半兄にあたる。2022年8月にデビューし、重賞初制覇となった昨年7月のプロキオンS(小倉・ダート1700メートル)まで無傷5連勝。以降の4戦は勝利から見放されていたが、3か月半ぶりの実戦でダートの大物が完全復活の走りを見せた。
     3番人気の
インユアパレス(川田将雅騎手)が2着。ダートに転向後、4連勝で臨んだ1番人気の
ビダーヤ(坂井瑠星騎手)は3着だった。
      武豊騎手「久しぶりにこの馬のパフォーマンスができて、すごくうれしいです。いい時のこの馬の感じだったので、自信を持って先頭に立ちました。ポジションがどうなるか分かりませんでしたが、ある程度もまれない位置で先行できればと思っていたので、理想のポジションが取れました。久しぶりにこの馬らしい走りだったので、改めてこの馬は走るなと思いました。(デビュー5連勝で昨年のプロキオンSを制覇したが)その時の感じですね。去年の夏に勝ったんですけど、ようやく戻ったかなという感じです」