今週の日曜日は、札幌競馬場でクイーンステークス(GIII・芝1800m)が行われます。
クイーンSの舞台となる札幌競馬場はどちらかと言えば小回りに分類されるコース。それに加えて
パワーが必要とされる洋芝で開催されます。小回りでもスムーズに曲がれるコーナリングの巧さや洋芝でも問題なく走れる
パワーを兼ね備えているような馬に分がありそうな一戦です。
14年以降に札幌芝1800mで開催されたクイーンS(計10レース)では、馬体重500キロ以上の馬は[0-0-0-12]とすべて馬券圏外となっています。
小回りコースは道中ではタイトな競馬になることがあります。しかも、重賞で多頭数になることも多い一戦ですので、馬体重が500キロを超える大型馬は窮屈な競馬でス
トライドを伸ばせずに本来の走りができないのでしょう。
また、馬体重438キロ以下の馬も[2-1-0-15]と苦戦傾向にあります。馬体重438キロ以下と小柄な馬はタイトな競馬になったとしても、大型馬ほど不利にはなりません。ただし、馬体重が小さいということは
パワー不足の可能性があり、力のいる洋芝でも苦戦していると考えられます。
今年のクイーンSでも馬体重が極端に大きい馬や小さい馬には注意が必要と言えるでしょう。ほどよい馬体サイズでクイーンSに向いていそうな馬を中心に馬券は考えたいところです。
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昨年のクイーンSでは【注目の穴馬】として取り上げた
アルジーヌが7番人気で3着と好走! 今年の牝馬限定重賞ではオークスやヴィクトリアマイルで【残った馬】が上位3頭を独占するなど結果を残しています!
今週もケシウマの【残った馬】&【注目の穴馬】にご期待ください!
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走馬体重450キロ以下(ただし、前走が重賞だった馬は除く)
[0-0-0-8]複勝率0%
該当馬:
ココナッツブラウン、
ドナベティ、
パレハ(過去の該当馬:19年
サトノガーネット3番人気6着)
※特に言及のない限り、データは14年以降に札幌芝1800mで開催されたクイーンS(計10レース)を対象にしています。
上位人気が予想される
ココナッツブラウンが該当しました。
レース当日の馬体重の傾向については先に記載した通りです。では、前走の馬体重はどうかと思い調べたところ、前走馬体重が450キロ以下の馬は[4-2-0-30]となっていました。上位争いに絡むチャンスがゼロではありませんが、馬券に絡んだ6頭はすべて前走が重賞となっており、レベルの高いレースを経験していた共通点がありました。
前走の馬体重が450キロ以下でそれほど大きくない馬でも、前走で重賞の流れや雰囲気を経験していれば、それを活かして好走する可能性があると言えそうです。
該当馬に挙げた
ココナッツブラウンの前走は3勝クラスの錦S。このレースは牡馬やセン馬が相手の一戦。そこで勝利していること自体は評価できますが、対戦メンバーのその後を見ると次走で大敗する馬が続出しています。それを考えると前走はメンバーに恵まれた可能性があり、前回の結果を鵜呑みにはしづらい印象を受けます。
また、本馬の特徴からクイーンSの流れが合わない可能性も否定できません。これまでの本馬の戦績を見ると、上がり勝負になった時の方が良績は集中している印象。しかし、データ対象のクイーンSは、残り800mからのロングスパート勝負が目立ちます。速い上がりを使うことよりも、長く脚を使うことが求められる一戦と言えます。
本馬の近走を見るとロングスパート勝負で結果を残せるかは未知数。それで人気になるならば評価を落として考えるのもひとつの手ではないでしょうか。
はたして、ケシウマはどんな消去データを提示してくるのか。重賞レースの参考として、公開中の『
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