今週の日曜日は、新潟競馬場でアイビスサマーダッシュ(GIII)が行われます。
21年から23年のアイビスSDは三連単20万オーバーの高配当となっており、荒れる印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。ただ、ここ10年のアイビスSDでは人気馬も活躍しており、多くの支持を集めている馬を軽視するのは危険かもしれません。
過去10年のアイビスSDでは3番人気以内の馬が7勝2着8回3着1回。3番人気以内の馬が総崩れになったのは23年だけですし、今年のアイビスSDでも人気になっている馬には一定の評価が必要と言えるかもしれません。
今年のアイビスSDで人気が予想されるのはス
プリント重賞で2勝を挙げている
ピューロマジック、前哨戦の韋駄天S(OP)を快勝した昨年の3着馬
テイエムスパーダ、前走の安達太良S(OP)で3着と復調気配にある
コラソンビート、今回の舞台で4戦4連対の実績を残す
カフジテトラゴン、昨年の勝ち馬
モズメイメイなどがいます。
ここに挙げた馬以外にも新潟の直線競馬で実績を残している馬、近走で復調の兆しを見せている馬なども出走を予定しており、混戦ムードが漂う今年のアイビスSD。はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆絶好調の鞍上を味方に久々の勝利を
今週のアイビスSDでAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想される
ピューロマジックでした。
週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を推しているようです。
昨年の
ピューロマジックは葵S(GIII)、北九州記念(GIII)と連勝。一躍ス
プリント路線の新星として注目を集めました。しかし、昨年9月の
セントウルS(GII)で13着に大敗すると、続くスプリンターズS(GI)でも8着に苦杯を喫します。
仕切り直しの一戦として迎えた2走前の
シルクロードS(GIII)でも9着と結果を残すことはできず。ここまで逃げて結果を残してきた本馬ですが、この結果から陣営は脚質転換を決意。
ドバイで開催された前走のアルクオーツス
プリント(G1)では、スタートから控える形に。この中間の報道では陣営が鞍上に対して「馬の後ろに入れてほしい」とリク
エストしていたそうです。
レースではいつもとは違う形でも折り合いを欠くことなくスムーズに走れていたように思います。残り400m手前で目の前にいた馬が故障し僅かながらにブレーキをかけるロスはあったものの、大外から猛然と追い込んで5着。不利を受けたことで前の馬との差が広がってしまったことを思えば、5着とは言え十分に評価できる走り。ゴール前での脚色は際立っていましたし、控える競馬に対応できたのは収穫と言えそうです。
陣営はアイビスSDでも控える競馬をリク
エストするとのこと。最終追い切りでも馬の後ろで我慢を利かせ、ゴール前で交わすという内容を消化。レースへ向けてしっかりと意図をもって調整されていることが分かります。
今回のアイビスSDでは3枠6番からのスタートとなります。不利な枠ではありますが、23年には
オールアットワンスが2枠3番から優勝していますし、立ち回りひとつでチャンスは生まれるはずです。今回が初コンビとなるルメール騎手は、休暇から復帰した先週の新潟で6勝と大活躍。リフレッシュされた効果は十分にありそうですし、絶好調のルメール騎手ならば
ピューロマジックを久々の勝利に導いてくれるのではないでしょうか。