本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。
今週の重賞競走は土曜日にエルムS(GIII)、日曜日にレパードS(GIII)とCBC賞(GIII)が行われます。その中から中京競馬場で行われるCBC賞を取り上げます。まずは過去の傾向を12年以降の中京芝1200mで開催されたCBC賞(計10レース)から紐解いていきたいと思います。
データ対象のCBC賞における前走4角位置別成績(前走海外だった馬は除く)を見ていきます。データ対象の10レースでは前走4角で8番手以内の馬が8勝2着8回3着9回と良績を残しています。実際の4角での位置別成績を見ても、8番手以内の馬が7勝2着7回3着7回と結果を残しています。前走でCBC賞の好走パターンとも言える競馬を経験していることが、上位争いに絡むための条件のひとつと言えるのではないでしょうか。
ちなみに、前走4角で9番手以下だった馬は2勝2着2回。馬券に絡んだ4頭の内、3頭が前走で4番人気以内の支持を集めていた馬となっています。前走で人気になっているのは近況やそれまでの実績に評価できる点のある馬と言えますので、そのような馬は前走4角で後方にいたとしても、上位争いに顔を出す可能性があるので注意したいところです。
続いては、データ対象のCBC賞での年齢別成績を見ていきます。データ対象の10レースでは4歳から6歳の馬に良績が集まっていて、4歳馬が1勝2着2回3着2回、5歳馬が7勝2着4回3着4回、6歳馬が2勝2着2回3着4回となっています。その中でも5歳馬が単勝、複勝ともに回収率は100%超えと期待値は高くなっています。
一方で3歳馬は13頭が出走しすべて着外。7歳以上の馬は2着2回と苦戦しています。7歳以上については高齢で能力の
ピークを過ぎている馬が多いため、苦戦傾向になっていると考えられますが、3歳馬が不振なのは意外です。
3歳馬は古馬よりも軽い斤量になるケースが多いので、上位人気に支持されることも少なくありません。しかし、19年
アウィルアウェイ(3番人気8着)や18年
アサクサゲンキ(3番人気4着)、14年
ベルカント(1番人気5着)などの人気馬でも結果を残せていません。データ対象の10レースはすべて中京芝1200mで開催されています。直線には急坂が待ち受けているようにタフなコースですので、3歳馬は体力不足のために苦戦しているのではないでしょうか。今年のCBC賞でも3歳馬が出走を予定していますが、体力が求められる中京芝1200mでは人気を裏切る可能性が高いので注意したいところです。
それでは早速ですが、今週のCBC賞でAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。
◆前走に見どころのあった本命候補
ジューンブレア オープンへの昇級初戦となった前走の函館スプリントS(GIII)で2着に好走。スタートから行き脚がついて楽に先団へつける
スピードを見せていましたし、直線では外目へ持ち出し一旦は先頭に立つなど見せ場十分の内容。勝ち馬は内を掬ってきていましたし、それを考えれば十分に評価できる一戦だったと言えます。
本馬はこれまで9戦して4勝2着1回。着外になったのは芝1200m以外に出走した時のみとなっており、芝1200mでは連対を外していません。今回のCBC賞も芝1200mになりますし、底を見せていない条件ならばここも大崩れすることはなさそうです。近3走は3戦2勝2着1回と好調ですし、前走に続いて好走しても不思議はありません。
ヤマニンアルリフラ 3走前に2勝クラスを勝ち上がると、続く3勝クラスも難なく突破。そして、重賞初挑戦となった前走の北九州記念(GIII)でも勝利し初タイトル獲得と勢いに乗っている本馬。特に前走の北九州記念では中団追走から3コーナー過ぎで先団へ進出。勝負所はペースが上がるものですが、1頭だけ次元の違う
スピードを見せてあっさりと前へ取りついていましたし、馬群を縫う器用さも披露。
直線ではあっさりと先頭へと立ち、そのまま後続の追い上げを振り切って優勝。2着馬とは半馬身差ではありましたが、その着差以上に強さを感じさせる走りだったように思えます。芝1200mでは2戦2勝と負けていませんし、芝の短距離に高い適性があるのは言うまでもありません。前走でプラス14キロと大きく馬体が増えていたように成長力も十分。今の勢いなら重賞連勝も期待できるはずです。
カルチャーデイ 2走前の米子城S(OP)は重馬場が味方したのか、2着馬に2馬身半差をつける快勝劇で久々の勝利を掴んだ本馬。前走の函館スプリントSは良馬場で速い時計が出る馬場でしたが、2番手追走から大バテせずに6着。馬券に絡むことはできませんでしたが3着馬とは同タイムでしたし、時計の速い決着でも崩れなかった点は評価できるのではないでしょうか。
元々は新馬、ファンタジーS(GIII)と連勝した素質馬ですし、力を出し切れれば重賞でもヒケを取らないポテンシャルは秘めています。ここ2週の中京芝の短距離戦を見ると、先行馬の活躍も目立っています。
スピードのある本馬ですから今の馬場コンディションはプラスになりそうですし、前々からの粘り込みがあっても不思議はなさそうです。
今回は以上となりますが、枠順確定後の週末版では枠番や調教時計、天候などが加味されます。現時点で浮上しなかった馬が急上昇する事もありますので、そちらも楽しみにお待ちください!