◆第30回エルムステークス・G3(8月9日、札幌競馬場・ダート1700メートル、稍重)
北の大地で行われる真夏のダート決戦に14頭が出走し、5番人気の
ペリエール(牡5歳、美浦・黒岩陽一厩舎、父ヘニーヒューズ)がゴール前で豪快に抜け出し、2馬身半差をつけて重賞2勝目を飾った。23年6月のユニコーンS(当時は東京開催)以来、2年2か月ぶりの勝利。佐々木大輔騎手は6月の函館記念(
ヴェローチェエラ)以来の重賞Vで、通算重賞5勝目とした。勝ちタイムは1分43秒5。
同馬は2走前のオアシスSから佐々木騎手とコンビを組み、前走の大沼Sでは2番手から進めて2馬身半差の完勝。連勝で久々の重賞タイトル奪取となった。
1番人気の
ロードクロンヌ(藤岡佑介騎手)が2着。3着は10番人気の
ミッキーヌチバナ(鮫島克駿騎手)が入った。
佐々木大輔騎手(
ペリエール=1着)「まず1歩目からコーナーまではしっかり出していこうと思いました。もたれの強い馬なので、そこをサポートしていい
バランスで走れるように気をつけていました。追い切りから小回りのこなしが上手だなと感じていましたが、そのへんが生きてきていると思います。東京を多く使っていましたが、新しくこういうストロングポイントを見つけられましたし、力通り走ればさらにチャンスがあると思います。(自身は北海道の重賞4勝目)
リラックスしながら過ごせているからかもしれません」
黒岩調教師「前走から回復期間を設けられなかったのですが、いい状態で出走できましたし、体も
フィットしていました。以前は前のめりになるところがありましたが、だいぶタメが利くようになったし、スタートも出ますしいい走りだったと思います。馬の成長もありますし、北海道も合っているんだと思います。また、広いコースで大きいところに挑戦していきたい。この後は休養して秋に備えます。(
アスコリピチェーノで参戦する)フランスへ弾みのつく1勝だったと思います」