札幌記念2025に出走予定のシュトルーヴェ(24年2月撮影、ユーザー提供:モエロウエクラさん)
GII・2勝の
シュトルーヴェ(セ6、美浦・堀宣行厩舎)が、札幌記念(3歳上・GII・芝2000m)で史上初のセン馬Vを狙う。
シュトルーヴェは父キングカメハメハ、母アンチュラス、母の父ディープインパクトの血統。母は11年のファンタジーSの2着馬。半兄の
アンティシペイトは22年の福島民報杯を制している。また、伯母の
ワンダーレディアンエルは06年のCCAオークスの勝ち馬だ。
ここまで16戦6勝。条件クラスでも安定した走りを続けていたが、23年の日本海Sで7着に敗れた後、去勢を敢行。この判断が吉と出て覚醒した。セン馬としての初陣となった24年2月の3勝クラスを快勝。さらには重賞初挑戦となった日経賞、続く目黒記念と破竹の3連勝。一気にスターダムに駆け上がってきた。その後はGIで3戦続けて2桁着順に沈んだが、前走のダイヤモンドSではトップハンデの59kgを背負いながら5着に奮闘。GIIやGIIIなら十分に上位争いできる力がある。また、これまで外国人騎手が乗った時は5戦4勝の好成績。その点、今回は3勝クラスを勝った時以来となるR.キング騎手とのタッグなので、期待は高まるばかりだ。
意外に思われるかもしれないが、セン馬は札幌記念を制したことがない。
グレード制が導入された84年以降に限ると、延べ20頭が出走して02年の
トウカイポイントの2着が最高着順。
シュトルーヴェはジンクスを克服し、レースに新たな1ページを刻むことができるか。頼れる鞍上を迎え、北の大地で待望の復活Vとなることを期待したい。