札幌記念2025に出走予定のコスモキュランダ(今年4月撮影、ユーザー提供:淳。さん)
北海道出身の丹内祐次騎手が、
コスモキュランダ(牡4、美浦・加藤士津八厩舎)で札幌記念(3歳上・GII・芝2000m)の初制覇を狙う。
丹内騎手は85年11月5日生まれ、北海道出身の39歳。04年に美浦・清水美波厩舎からデビュー。同期には川田将雅騎手や吉田隼人騎手などがいる。JRA通算12221戦606勝。勝利数が1桁に留まった年もあったが、誰からも愛される親しみやすい性格、さらには故・岡田繁幸氏のサポートもあり、徐々に騎乗数と勝利数が増加。昨年に自己最多となる70勝をマークすると、今年もここまで63勝を挙げて、全国リーディング7位につけている。
札幌記念のパートナーは
コスモキュランダだ。24年に弥生賞を制し、皐月賞で2着の実績馬。丹内騎手は前走の大阪杯で8戦ぶりに騎乗。ここは先団直後から伸びを欠いて0秒6差の8着だったが、そこまで大きく負けたわけではない。出遅れ癖は気になるが、GIIなら立ち回り一つで好勝負になるだろう。
丹内騎手はこれまでJRAの重賞を9勝している。とりわけ故郷の北海道では強く、札幌と函館で2勝ずつ。24年のクイーンSを
コガネノソラで制したのは記憶に新しいところだ。ただ、札幌記念は3回騎乗して11年の
マイネルスターリーが7着、17年の
マイネルミラノが13着、21年の
ウインキートスが9着。さぁ、今年はどうか。30代最後の夏、待ちに待った地元でのGII制覇となることを願いたい。