【レパードS】初経験の不良馬場なんの!ドンインザムードが直線抜け出し重賞初V 今後はジャパンダートクラシック視野

2025年08月11日 06:00

重賞初勝利を決めたドンインザムード(手前、カメラ・荒牧 徹)

◆第17回レパードS・G3(8月10日、新潟・ダート1800メートル、不良)

 第17回レパードS・G3は、5番人気のドンインザムード(松山)が2番手から押し切って重賞初勝利を飾った。

 初めて経験する不良馬場も難なくこなした。ドンインザムードはラスト200メートル付近から先頭に立つと、雨をたっぷりと含んだ砂に脚を取られることなく、力強い走りで後続の追い上げを振り切った。松山は「しっかりスピードに乗って、自分のリズムでいい競馬をしてくれたと思います」と健闘をたたえた。

 UAEダービーで3着に健闘した素質馬が、ここで本来の力を発揮した。左回りに替わったことで、もたれる面を見せず、最後までスムーズに運んでつかんだ初タイトル。松山が「重賞でもやれる馬だと思っていたので、力を証明することができてホッとしています」と話せば、今野調教師も「前回も前々回も手前さえ替えていれば勝てていたのでは、と思っていました。力はこのメンバーでも上だと信じていました」と胸を張った。

 開業14年目の栗東・今野厩舎は6月29日のラジオNIKKEI賞(エキサイトバイオ)で、重賞初勝利を手にしたばかり。勢いに乗り、その1か月半後に2つ目の重賞制覇となった。「まだ前と後ろがかみ合っていなくて完成度が低い」と指揮官が感じるなかで、14年に制した父アジアエクスプレスと同レース初の父子Vを達成するのだから末恐ろしい。

 レース後は騎手、調教師ともに右回りのレースを今後の課題に挙げたが、「チャレンジしていかないと。ジャパンダートクラシック(10月8日、大井)も考えないといけないかなとは思うのですが、まずはオーナーと相談して」とトレーナー。右回りで行われるダート3冠最終戦を視野に入れつつ、さらなる高みを目指していた。(西山 智昭)

 ドンインザムード 父アジアエクスプレス、母ハギノウィッシュ(父アグネスタキオン)。栗東・今野貞一厩舎所属の牡3歳。北海道新冠町・松本信行氏の生産。通算7戦3勝(うち海外1戦0勝)。総獲得賞金は7328万2400円(うち海外1570万2400円)。重賞初勝利。馬主は山田貢一氏。

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