JRA通算2000勝まであと1勝 「メイショウ」松本好雄オーナーの軌跡と記録

2025年08月15日 19:15

松本好雄氏(左)と武豊騎手(撮影:山中博喜)

「メイショウ」の冠名で数多くの競走馬を所有する松本好雄氏。長年にわたり競馬界を支え、貢献してきた名物オーナーは現時点でJRA通算1999勝を挙げており、個人馬主初となる大台まであと一歩に迫っている。今週末にも達成しそうな大記録を前にして、輝かしい成績を振り返ってみたい。

 事業家の松本氏は、1970年代半ばから馬主活動を開始。初勝利は76年1月にメイショウグリーンで挙げた。以来、毎年コンスタントに勝ち星を重ね、80年代に入ると年間二桁勝利を記録するようになる。88年にはメイショウエイカンで京都大賞典を制しJRA重賞初制覇。01年の宝塚記念をメイショウドトウが勝ち、待望のGIタイトルも手にした。03年から昨年まで、実に20年以上にわたって馬主リーディングでTOP10入り。一口クラブが台頭する近年に日本競馬において、個人馬主では群を抜いた成績を残し続けている。

 松本氏といえば、武豊騎手とのコンビを思い浮かべるファンも多いだろう。通算1999勝のうち、174勝が同騎手で挙げたもの。2位の幸英明騎手が81勝なので、実に倍近い数字となっている。3位は武幸四郎騎手(現調教師)で79勝。先週1999勝目をマークした池添謙一騎手も69勝を挙げている。

 重賞勝利も数知れない。芝、ダートのグレード競走に、地方ローカル重賞も加えれば、手にしたタイトルは「100」を超える。そのうち、GI/JpnIは16勝。先のメイショウドトウに始まり、メイショウボーラー、メイショウサムソン、メイショウマンボメイショウダッサイメイショウハリオと、芝やダート、障害にいたるまで、さまざまなカテゴリーのスターホースを所有してきた。

 日本競馬の歴史、名勝負には“メイショウさん”の存在あり。「青、桃襷、桃袖」の勝負服は、今後とも競馬界を盛り上げてくれるはず。まずは20頭出しの今週末、大台到達のシーンを期待しよう。

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