トップナイフで札幌記念を制し、安原浩司オーナー(左)と喜びを分かち合う横山典弘騎手(カメラ・高橋 由二)
◆第61回札幌記念・G2(8月17日、札幌競馬場・芝2000メートル、稍重)
サマー2000シリーズ第4戦に16頭が出走し、10番人気の
トップナイフ(牡5歳、栗東・昆貢厩舎、父
デクラレーションオブウォー)が直線で鋭く伸び、重賞初勝利を飾った。57歳の横山典弘騎手は札幌記念で2020年
ノームコア以来、5年ぶり4勝目。昨年7月の中京記念(
アルナシーム)以来の重賞勝ち。57歳5か月26日での勝利で、自身が持つJRA重賞勝利最年長記録(56歳4か月29日)を更新した。勝ちタイムは2分1秒5。
2番人気の
ココナッツブラウン(北村友一騎手)が2着。3着は13番人気の
アラタ(浜中俊騎手)が入った。3連単は130万7650円の大荒れ決着となった。
横山典弘騎手(
トップナイフ=1着)「とてもうれしいです。いつも勝つのはうれしいけど、この馬とは若馬の頃から付き合ってきて、馬体に故障が発生したりして、結果が出なかった。やっと復活してくれたのでうれしい。
(レースは)膝蓋(しつがい骨)の手術でちゃんと(ゲートを)出るようになったので、出たなりのいい位置で競馬しようと思っていた。1週前に(息子の横山)和生から『いいよ』と聞いていたし、返し馬が今までで一番よかったので、自信を持って乗りました。道中が楽にこれたので、進路さえ開けば突き抜けると思っていました。
運のないところや故障があったりしたので、これからだと思います。結果が出なくても陣営、厩務員さんや調教師、オーナーが我慢して、僕の好きなようにさせてくれて、それに馬がちゃんと応えてくれた。これから大きなところで大きな花を咲かせられると思います」