「中京記念・G3」(17日、中京)
 3歳馬ワンツーだ。最内枠を生かして好位からロス無く運んだ5番人気の
マピュース(牝3歳、美浦・和田勇)が横山武の鮮やかな手綱さばきに導かれ、重賞初制覇を飾った。2着には逃げ粘った7番人気の
シンフォーエバー(牡3歳、栗東・森秀)が、3着には10番人気の
ジューンオレンジが入った。3連単は36万7690円と波乱の決着となった。勝ち時計は1分32秒3(良)。
 テン乗りで相棒を初の重賞タイトル奪取に導いた殊勲の横山武は、右手で
ガッツポーズを繰り出し、パートナーの首筋をポンと優しくひと叩き。「ちょっとスタートは出ないと聞いていたんですが、田辺さんがいろいろ教えてくれていたので自信を持って2番手を取りにいって、あとは伸びてくれ、と。すごくいい馬だと昔から見ていて思っていたので、鞍上を任せてもらってうれしかったです」と陣営に感謝。「2番手を取りに行ったことでエンジンの掛かりは気持ち遅く感じましたが、エンジンが掛かってからはこれなら行けるという感じで、あとは届いてくれという思いでした」と相棒の奮闘をたたえた。
 3歳牝馬とあって斤量52キロでのレースとなり、鞍上の横山武自身も事前に体重を調整。「減量もありましたが、減量したかいがありました」と、笑顔で喜びをかみしめていた。