凱旋門賞(10月5日・仏パリロンシャン)へ大きな弾みをつけた。皐月賞8着の
アロヒアリイ(牡3歳、美浦・田中博)が16日、フランスの
ドーヴィル競馬場で行われたギヨームドルナノ賞・G2(芝2000メートル)で鮮やかに逃げ切り、初の海外遠征で重賞初勝利を飾った。
6頭立てながら、仏ダービー2着馬クアリフィカーやG1で2度の2着がある
ラシャバーなど強敵がそろった一戦。最内から二の脚を使ってハナを切ると、「冷静に走って呼吸も完璧。直線もすごく良い反応をしてくれた」とルメール。グングンと加速し、最後は流すほどの余力を残して後続に3馬身半差をつけた。
田中博師は「このレースの内容や結果次第で凱旋門賞に行くというプラン。いい内容で勝てて良かった」と評価。鞍上も「とても強い勝ち方をしたので凱旋門賞でも勝負になると思う。挑戦する価値は十分にある」と心を躍らせた。