去年のWASJを優勝したJ.モレイラ騎手(撮影:高橋正和)
ワールド
スーパージョッキーズシリーズを前身とする「
ワールドオールスタージョッキーズ」(以下、WASJ)は2015年に創設。今年で10年を迎えた。2020年、21年は新型コ
ロナウイルス感染拡大防止で中止となったため、今回で第9回となる。同大会では14名の騎手が計4レースに騎乗し腕を競うが、JRA所属騎手と海外、地方ジョッキーでは、どちらが好成績を残しているのだろうか。
過去8回×4競走の計32レースを対象にすると、JRA所属騎手が【16-20-24-165】、外国騎手が【13-10-7-144】、地方騎手が【3-2-1-38】という成績だった。
1着回数だけ見ればほぼ互角だが、2、3着まで見るとJRA所属騎手のほうが優勢。またその中でも美浦所属騎手は【1-4-7-71】なのに対し、栗東所属騎手は【15-16-17-94】で回収率も単勝、複勝ともに100%を超えている。WASJで馬券選びに迷ったら、栗東所属騎手を軸に考えたい。
最後にキーンランドCでの成績も見てみよう。日曜日に行われる同重賞は、WASJの対象レースではないが、外国騎手のエキストラ騎乗も多い。20年、21年を除く過去8回で、外国騎手は【2-2-0-15】と決して悪いわけではないが、栗東所属騎手が【5-5-5-45】とこちらでも好成績を残している。
これまでの傾向通りに栗東所属騎手が席巻することになるのか。今週末は名手たちの手綱さばきに注目したい。