◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」
宅配サービスのウーバーイーツで
ハンバーガーを頼んだ。チェーン店の商品ではなく、一つそれなりのお値段がするビッグサイズだ。家のブザーが鳴った。玄関前に置き配された商品を取りに行くと、肉はA5ランク、米は増し増しデカ盛りサイズの焼き肉弁当が2つも届いていた。明らかな宅配ミス。すぐに店に連絡したが、配送業者と連絡がつかず、正しい届け先が分からないという。
「そちらで召し上がってください」。まさかの無料プレゼント。そんなやりとりをしている時、注文した
ハンバーガーが届いた。結局、夕食は焼き肉弁当。夜食に
ハンバーガー。朝食に再び、焼き肉弁当。ごちそうさまでした。
この話の主役はJRAの内田博幸騎手。先月55歳を迎えたばかりとは思えない旺盛な食欲に驚かされ、騎手は常に減量と闘っているイメージを覆された、印象的なエピソードだった。
「騎手向きの体(155センチ、51キロ)に恵まれましたね。食べ方には気を使っているけど、好きな時に好きなモノを食べるのが一番!」。食事は常に野菜から手をつけ、取れない時は青汁を飲んで補っているというが、朝から高カロリーの弁当をペロリと平らげる強い胃袋が、長く現役を続けられる秘訣(けつ)なのだろう。
先日、JRA年長3位の武豊騎手が通算4600勝を達成したばかり。年長4位の内田騎手も地方騎手時代を含めると通算4500勝以上を挙げる名手だ。「少しでも長く続けられるように、楽しみながらだね」。活力あふれるベテランを、今後も追いかけたい。(中央競馬担当・西山 智昭)
◆西山 智昭(にしやま・ともあき) 2001年入社。サッカー、巨人も担当。内田騎手とのコンビで好きな馬は
ゴールドシップ。