「中京2歳S・G3」(31日、中京)
「第1回」を迎える新設重賞。中京芝千四での未勝利戦を完勝した
タマモイカロスが歴史に名を刻む。
デビューからの小倉千二での2戦は続けて2着に敗れたが、前走の中京千四が鮮やかな勝ちっぷり。2番手を手応え良く追走し、最後はしっかりと抜け出した。担当の犬山助手は「新馬はテンが遅くて前に行けたけど、2戦目は本当のス
プリント戦になったから。千二は忙しい。大きな馬で徐々に良くなったのもあるけど、走りも気性もス
プリンターじゃないから。距離を延ばして良さが出た」と満足げにうなずく。
26日は栗東坂路で軽く体をほぐし、順調な姿をアピール。新馬勝ち直後で2戦目の馬が多数を占めるなか、4戦目は最多タイのキャリアだ。「2歳だから体重は気にしていないけど、体が締まったし、もっと減ると思う。暑いなか、よく頑張っている。カイバも食べるし、バテている感じもない」。536キロでデビューした馬体も前走では526キロとシェイプアップ。使いながら調子を上げてきた。
勝った中京千四が舞台なら譲れない。「前走が強いなと思ったけど、もっとやれる。まだ子どもだから伸びしろも大きい。(1、2戦目で)負けた相手もいるけど、最後もしっかりと伸びてきているし、千四だったらと思う。ここでどれだけやれるか」。連勝での重賞初制覇へ、仕上げ人は力を込めた。