9月2日(火)に行われる不来方賞(3歳・JpnII・ダ2000m)。1969年に創設された伝統の一戦は、昨年からダート
グレード競走に格上げされた。ジャパンダートクラシックの前哨戦となり、1着馬には優先出走権が与えられる。
昨年覇者の
サンライズジパングは、その後も重賞2勝を挙げて活躍中。今年の出走メンバーの中からも、同馬のようにダート路線を沸かせる存在が出てくるだろうか。発走予定日時は2日(火)の17時ちょうど。主な出走予定馬は以下の通り。
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ナルカミ(牡3、美浦・田中博康厩舎)
昨秋のデビュー戦では後続に大差を付けて初白星。同レースの2着、3着馬が直後に勝ち上がったことで大きく株を上げたが、2戦目ではよもやの7着に敗れた。それでも、ひと息入れて立て直し、3カ月後の復帰戦を快勝。前走では5馬身差の圧勝と、勢いを完全に取り戻した。先行有利な盛岡コースとあって、逃げ脚は強い武器。初タイトルを手にし、次なる大舞台に名乗りをあげたい。
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リケアカプチーノ(牡3、岩手・菅原勲厩舎)
高知所属で5勝、2着3回(うち1走は名古屋遠征)の成績を挙げ、今年の春に鳴り物入りで岩手移籍。転入初戦のダイヤモンドCでは、東京ダービーで好走する
シーソーゲームの2着に入った。強豪相手に食い下がった実力は本物で、続く東北優駿を7馬身差で圧勝。みちのく大賞典で古馬を撃破し、重賞連勝と勢いに乗っている。今回は相手関係が大幅に厳しくなるが、その走りはどこまで通用するか。
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ルヴァンユニベール(牡3、栗東・北出成人厩舎)
昨年12月の新馬戦で10番人気3着と見せ場をつくると、今年1月初めに初白星を飾り、2月末には1勝クラスも突破。その後は伏竜Sと鳳雛Sで連続4着、2勝クラスで2着とまずまずの結果を残し、レパードSには12番人気で出走した。同レースは前残りとなったが、中団からしぶとく脚を伸ばし、最後は剛腕・内田博幸騎手の叱咤に応えて2着。継続騎乗、2度目の重賞挑戦で、前走以上の結果を目指す。
そのほかにも、5月末に鳳雛Sを制したハグ(牡3、栗東・藤岡健一厩舎)、小倉で2勝クラスを突破した
メイショウズイウン(牡3、栗東・本田優厩舎)などが出走を予定している。