引き続き今週も「新潟・中京・札幌」の3場開催。新潟・中京は今週で最終週となる。
重賞は、日曜日に中京競馬場でGIII中京2歳ステークス(芝1400m)。新潟競馬場では、ハンデ戦から今年別定戦となるGIII新潟記念(芝2000m)が行われる。今週は新潟記念過去10年のデータを使って傾向と馬券のヒントを導きだしていこう。
1.1&4番人気馬は不振継続のまま!?
まずは、いつものように上位人気馬のチェックから。
新潟記念の1番人気馬はかなり不振。19〜23年までの5年間はすべて馬券圏外に消えていたが昨年ようやく3着に。過去10年でわずか1勝のみ。成績は[1-2-1-6]とかなり振るわない。
ちなみに19〜23年で負けていた1番人気馬は、19年
レイエンダ(57キロ)C.ルメール騎手10着、20年
ワーケア(53キロ)C.ルメール騎手10着、21年
ザダル(57.5キロ)石橋脩騎手13着、22年
ヒートオンビート(57キロ)池添謙一騎手5着、23年
サリエラ(55.5キロ)C.ルメール騎手7着だった。
ヒートオンビート以外は関東馬、さらに5頭中3頭がC.ルメール騎手鞍上馬という共通項あり。ちなみに昨年の1番人気3着は
キングズパレスでこれも関東馬だった。昨年のC.ルメール騎手は騎乗なし。
さて、今年C.ルメール騎手鞍上予定の
エネルジコは関東馬。何番人気になるかはわからないが、1番人気になったときにはこれまでのジンクスを覆すことができるのだろうか。
ちなみに2番人気馬は[4-0-1-5]とまずまず。3番人気馬は[0-3-1-6]。荒れる傾向にある新潟記念だが、過去9年連続でこの上位人気3頭のいずれかは馬券圏内に食い込んではいる。さらに補足すれば4番人気馬は[0-0-0-10]と大不振。今年はどれが4番人気になるのかにも注目しておきたい。
2.人気薄狙うならば10〜13番人気ゾーン!?
これまでのハンデ戦から一転。今年は別定戦となる新潟記念。
傾向はガラッと変わるかもしれないが、それでも過去データを頼るしかない。
過去10年で、2ケタ人気馬が馬券圏内に絡んでいる年は6回。内訳としては1着2回、3着4回である。内訳としてはすべて「10番人気から13番人気」ゾーンの馬たちが食い込んでいる。昨年は11頭立てということもあって2ケタ人気馬は馬券になれなかったが、それでも8番人気の馬が勝利していた。
今年は17頭立てとなったが、やはり「10〜13番の人気薄馬」はヒモとして気にしておきたいゾーンかも…。
3.やっぱり8枠? 優劣ハッキリの枠順
20〜22年までの3年間は、8枠が連続連対している。
20年は18頭立てで8枠17番1着、8枠16番が3着。21年は17頭立てで大外2頭(16番&17番)、枠連8-8の決着。22年は18頭立てで2・3着がともに8枠勢だった。
23年・24年は8枠勢不発だったが、過去10年データでも馬券圏内30頭中、最多は8枠の7頭。次いで3枠が6頭と多い。
逆にあまり馬券になっていないのは5枠。過去10年で3着が1回あるだけ。傾向としてはちょっと気にしておきたい。
4.逃げ馬か、差し馬か?
過去10年、逃げた馬で勝った馬はいない。最高着順は20年
ジナンボーの2着がある程度。あまり好成績とはいえない。一方、上がり最速タイプは過去10回で8回は馬券圏内に食い込んでいる。反面、上がり31秒台を出しながらも馬券圏外になっている馬もいるので、あまり後ろ過ぎるポジションでは届かないレースといえる。