30日の中京7R・3歳上1勝クラス(牝馬限定、ダート1800メートル)で、和田翼騎手(31)＝栗東・谷厩舎＝が現役ラスト騎乗を終えた。所属厩舎のシゲルオトヒメに騎乗し、最後方から渾身(こんしん)のステッキで鼓舞して9着。「いつも全力で追っているけど、いつもより気持ちはこもっていたかな」と汗をぬぐった。JRA通算3279戦123勝。この日は4Rのスリーローズ(8着)を含む2鞍の騎乗だった。

　レース後には川田、叔父の和田竜らから花束が贈呈され、騎手仲間と記念撮影。今後は競馬界から離れて活動する予定で、和田翼は「13年という期間は長いようでアッという間でした。この経験を生かしてまた次のステージで頑張りたいです」と振り返った。スーツ姿で駆けつけた和田竜は「僕の背中を追って(競馬界に)入ってきたと聞いているし、感慨深いものがありますね。家族として、どんな状況でも応援します」とエールを送った。