「新潟記念・G3」(31日、新潟)
2番人気の
シランケド(牝5歳、栗東・牧浦)が今年の中山牝馬Sに続く重賞2勝目を飾った。直線は大外に持ち出すと、坂井の力強いアクションに応えて末脚を伸ばし、最後は馬場の中央を伸びた1番人気の
エネルジコとの競り合いを半馬身差で制した。3着はさらに半馬身差で7番人気の7歳馬
ディープモンスターが入った。1分58秒0(良)。
殊勲の坂井は「調教に乗せてもらって、すごくポテンシャルを感じていました。スムーズに力を出せればいい勝負ができると思っていました」と戦前からの手応えを口にする。「一番(の武器)は瞬発力ですね。爆発的な脚を使えるところだと思います。レースも決めつけずにミルコ(デムーロ)がいろんな競馬をしてくれていたので、リズム良く運んで、直線まで我慢して、馬場のいい外へと思っていました。進路もクリアでしたし、イメージ通りでしたね」と会心の勝利に手応えをにじませた。
前走のヴィクトリアMで3着に入るなど、G1制覇まであと一歩と力を示してきた。「牝馬同士なら
トップレベルの馬ですし、あとはG1タイトルだけだと思います。勝ってくれると思います」と、秋のさらなる飛躍を期待していた。