【AI予想・セントウルS】人工知能は伏兵の大駆けに期待!? 波乱を予感させる本命候補とは

2025年09月01日 19:00

ワンダーキサラ(c)netkeiba

 本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。

 今週の重賞競走は土曜日に京成杯AH(GIII)と札幌2歳S(GIII)、日曜日に紫苑S(GII)とセントウルステークス(GII)が行われます。その中から阪神競馬場で行われるセントウルSを取り上げます。まずは過去の傾向から。

 11年以降に阪神芝1200mで開催されたセントウルS(計10レース)での、年齢別成績を見ていきます。データ対象の10レースでは3歳から5歳の馬が活躍。3歳馬が2勝2着2回3着1回、4歳馬が5勝2着3回3着1回、5歳馬が3勝2着4回3着2回となっています。特に3歳馬や4歳馬は単勝、複勝ともに回収率は高くなっていますので、若い世代の馬は人気がなくても激走する可能性があるので注意が必要と言えるかもしれません。

 一方、6歳以上の馬は2着1回3着6回と苦戦しています。馬券に絡んだ7頭の内、5頭が前走で4着以内と年齢の衰えを感じさせない結果を残していました。また、残る2頭は前走で重賞に出走し2番人気以内の支持を集めていました。前走で人気になるのはそれだけの実績、近況の優れた点があると言えるでしょうし、そのような高齢馬も軽視は禁物と言えるかもしれません。

 続いては、データ対象10レースにおける所属別成績を見ていきます。データ対象の10レースでは関西馬が9勝2着8回3着9回と圧倒。データ対象の10レースはすべて関西馬の地元と言える阪神競馬場が舞台ですし、輸送の負担が少ないことなどから良績を残していると考えられます。

 そのほかでは関東馬が1勝2着1回3着1回、外国馬が2着1回となっています。関東馬や外国馬で馬券に絡んだ4頭の内、3頭が前走で2着以内と連対。前走で上位争いに絡んだ勢いを活かし好走したと考えられます。関西馬以外の馬については、前走の着順が好走の鍵と言えるかもしれません。

 それでは早速ですが、今週のセントウルSでAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。

◆人工知能は伏兵の大駆けを示唆

ワンダーキサラ

 デビューから様々な条件に使われていた本馬ですが、24年6月以降は芝1200mに専念。芝1200mでは11戦して2勝2着6回3着1回。着外になったのは24年11月の2勝クラスでの5着と25年4月の福島中央テレビ杯(2勝クラス)での14着。前者は休み明けで状態が一息だった可能性がありますし、後者はテンから激しくなった先行争いに巻き込まれたこともあり大敗も致し方ない印象。

 以前は先行一辺倒というタイプでしたが、2走前は後方から鋭い決め手を見せて2着に好走。前走は先行策から押し切ってオープン入り。ここ2走は相手関係を見て位置取りを決めていたようですし、変幻自在に立ち回れるのは強みと言えそうです。今回は重賞で一気の相手強化となりますが、臨機応変に脚質を変えられる長所を活かせれば上位食い込みがあっても驚けません。

カルチャーデイ

 3走前の米子城S(OP)は大外枠からダッシュよくハナへ。重馬場を全く苦にしない走りで直線に入ってからの手応えも楽。後続を寄せ付けない走りで見事に優勝。道悪適性の高さも示す結果を残しています。近2走は良馬場がどうかと思われましたが2走前の函館スプリントS(GIII)で6着、前走のCBC賞(GIII)で5着。それぞれ勝ち馬とは僅差の競馬でしたし、速い時計の出るような馬場でも大崩れしなかった点は評価できます。

 近走を見ると逃げた3走前の米子城S(OP)はスムーズに折り合っていましたが、前に馬を置く形になった4走前のタンザナイトS(OP)や前走のCBC賞などは力みながらの追走。2走前の函館スプリントSもスタート直後は前に馬がいましたが、外目へ持ち出して前に壁がない状況になるとスムーズに走れていた印象です。今回も同型との兼ね合いが鍵になりそうですし理想はハナを切ることでしょうが、前に馬がいない状況ならば控えても競馬はできるタイプなはずです。2歳時に重賞を勝っているように能力は通用する馬ですし、自身の力を出し切れる位置が取れればチャンスはありそうです。

カンチェンジュンガ

 3走前の阪急杯(GIII)では中団やや後ろを追走。直線では大外から豪快に伸びて、逃げ粘る2着馬をゴール前で捕らえて優勝し待望の重賞初制覇を達成。ここ2走は結果を残せていませんが、2走前の高松宮記念(GI)は強敵相手に加えて直線は進路を探しながらの追い上げになったことが敗因と言えそうです。前走の京王杯スプリングC(GII)は道中の手応えなどは良かったように思えましたが、上がりの速い決着になったことで追い上げ切れなかった印象です。

 これまでの本馬の戦績を見ると、速い上がりを求められる流れになると差し込めない傾向にあるように思えます。重賞初制覇を飾った阪急杯では上がり1位を記録していますが、そのタイムは34.0秒。レース全体の上がりは34.8秒。一方、前走の京王杯スプリングCはレース上がり33.2秒と極端に早くなっていました。それ以前でもレース全体の上がりが速くなると苦戦していますので、適度に上がりのかかる流れや馬場で差し脚を活かすのが理想的な形と言えそうです。重賞で勝ち負けできる能力はありますので、展開や馬場などが味方すれば上位争いに加われるはずです。

 今回は以上となりますが、枠順確定後の週末版では枠番や調教時計、天候などが加味されます。現時点で浮上しなかった馬が急上昇する事もありますので、そちらも楽しみにお待ちください!

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