テーオーレックスとされていたヒエンジョー=9月2日撮影
異例の事態が発生した。6日の札幌5R新馬戦に出走予定だった
テーオーレックス(牡2歳、栗東・岡田)は、札幌競馬場の装鞍所でマイクロチップを含めた馬体照合をしたところ、僚馬で同じ鹿毛の
ヒエンジョー(牡2歳)との取り違えが判明。競走除外となった。
2頭は8月9日に札幌競馬場へ新規入厩し、入厩検疫所から取り間違えて調教を継続していた。札幌競馬場裁決委員の久保厚審判部参与は「馬体照合は1頭ずつ出して1頭ずつ戻すので、入れ替わりはない。解放後、馬房に入る流れ。入厩検疫後に、取り違えが起こったものと考えています」と説明。「厩舎は離れていて、馬房が横並びではない。別々の助手が別々の馬房でそれぞれ入ってきた馬を管理。検疫所で間違うことはない。検疫の馬房から出る時に何らかの原因で2頭が入れ違いになったのでは?と考えていますが、もう少し調査が必要。本来は制裁を決めて報告する予定だったが、調査が続行中ということで制裁を決定するまでに至っていません。大きな事案ですので、時間をかけて制裁については確定したい」と、慎重な姿勢を示した。
ヒエンジョーとされた“本当の”
テーオーレックスは現在、栗東トレセンに在厩。
ヒエンジョーの調教ゼッケンを着用し、6日にも坂路とCWで調教を行っていた。2頭は誤ったまま、発走試験に合格しているため、今後については2頭とも再度試験を行う予定。
JRAの競走馬取り違えは栗東・森秀厩舎の
エンブレムボムと
エコロネオの事例(23年8月19日)以来で今回が4例目。