注目の2歳馬を紹介する「Road to 2026」。今週は東西新馬戦でデビューを迎える良血馬2頭に注目した。日曜の中山5R(芝2000メートル)には兄3頭が重賞を制している
ウィロークリーク(牡=中舘、父
ラブリーデイ)が出走予定。順調に追い切りを消化し、初陣Vを狙っている。同日の阪神5R(芝1800メートル)は
コスモフィレンツェ(牡=北出、父
コントレイル)がスタンバイ。先週日曜のローズSで2着に好走した半姉に続くことができるか。
一族の夢に向け、いざ走り出す。日曜中山5Rの芝2000メートル戦にスタンバイしている
ウィロークリークは厩舎期待の良血。母クロウキャニオン産駒は、JRAでデビューした16頭中14頭が勝ち上がっている。うち8頭は新馬戦を勝利。仕上がりが早く、クラシックとも深い縁がある。
12年菊花賞(9着)で2番人気に支持された
マウントシャスタに始まり、13年弥生賞を制して続く皐月賞でも4着に入った
カミノタサハラなど、6頭の兄姉がクラシックへ駒を進めた。今週のオールカマーに出走する重賞3勝馬
ヨーホーレイクも21年皐月賞5着、ダービー7着。中舘師は「名血、超良血だからね」と期待を隠さない。
その一方で活躍路線もバリエーション豊かだ。11年にダート重賞レパードSを制した
ボレアス、芝6〜8F戦で4勝を挙げた
ラベンダーヴァレイ。兄姉は幅広い条件下で結果を残してきた。
ウィロークリークは現状、芝向きの見立て。師は「動きは軽いのでね。ス
トライドも大きいですし、距離はあった方がよさそう」と
ジャッジする。
初戦に向けて仕上がりも上々だ。6月19日にゲート試験に合格すると、中間は坂路とWコースを併用して入念に乗り込まれている。1週前にはWコースで
スタームーンナイト(2歳新馬)と併せ馬。大きく追走した分、僚馬には遅れたが6F82秒9〜1F11秒8(強め)をマークした。指揮官は「まだ子供っぽいところはあるけど、まとまってきたかなという感じ。気の悪さはないです。あとは競馬で素直に走ってくれれば。成長力もあるし、動きは水準以上」と納得の表情を浮かべる。
まだ兄姉が果たせていないG1制覇へ――。
ビッグタイトル獲得を目指し、秋の中山から歩を進める。