『本日の主役』のタスキを掛けて登場した三浦(撮影・園田高夫)
8人の騎手・調教師が28日に開催された馬サブロー創刊25周年記念「ファンの集い」(デイリースポーツ主催、特別協賛netkeiba)に顔をそろえ、約400人のファンを楽しませた。なかでもスプリンターズSで悲願のG1初制覇を果たしたばかりの三浦皇成騎手(35)=美浦・鹿戸=が登場すると、会場は大きな拍手に包まれた。激戦の喜びや過去のレースの振り返り、さらにはプライベートの質問にも笑顔で応じ、会場を沸かせた。
歓喜の余韻に包まれ、この日の“主役”に割れんばかりの大歓声が注がれた。スプリンターズSを制し、127度目の挑戦でデビュー18年目にして悲願のJRA・G1初制覇を飾った三浦は『今日の主役です』と書かれたタスキを掛けて登場。「花を添えるわけじゃないですけど、気合を入れて乗ってきました。そして馬サブロー25周年、本当におめでとうございます!」と笑顔をはじけさせながらあいさつした。
思い出のレースに挙げたのは、
ウインカーネリアンで制した22年関屋記念。「“
ベリーベリーハッピー”です。きょう(スプリンターズSを)勝つつもりだったので、このレースを選びました」と話し、会場に流れる映像を見ながら外枠から押し切ったレースを自ら回顧。「この馬はけがで1年休んでいたし、格別だった。勝負強い馬で、きょうも差し返されそうになって盛り返してくれた。この競馬があったから、きょうにつながった。彼をG1馬にできたのが本当にうれしい」と改めて喜びをかみしめた。
質問コーナーでは「田辺さんや五十嵐さんは家族ぐるみで仲がいい。戸崎さんには前からオ
ファーしているけど、一度もご飯に連れて行ってもらってません」と笑わせ、得意料理については「休みの日は仕入れから始める。最近はパスタが好きで、この前は鹿肉でボロネーゼを作りました。いつかYouTubeから声が掛かるんじゃないかと思ってます」と“ユー
チューバー戸崎圭”をいじりながら明かし、YouTubeでの料理対決にも意欲を見せた。
会場の熱気が最高潮に達する中、最後は「
ウインカーネリアンでスプリンターズSを勝たせてもらいました。これからは海外も視野に入ってくると思うので、そこでも頑張っていきたい」と決意を語ると、場内は大きな拍手と歓声に揺れた。