5日(日)にフランスのパリロンシャン競馬場で行われた凱旋門賞(G1)は、地元フランスの3歳馬ダリズが勝利した。日本から参戦した
ビザンチンドリームは5着、
クロワデュノールは14着、
アロヒアリイは16着だった。
レース後の関係者のコメント
5着
ビザンチンドリーム(O.マーフィー騎手)
「道中内側で上手くすり抜けられ、上手く乗れたと思っていますが、ただ勝てませんでした。内の馬場がすごく良い状態だったので、そこを突くのはプランでした。他のレース(サウジアラビアや日本)や前哨戦(フォワ賞)でも良い脚を使えたのですが、今日は馬場が少し緩かったので切れ味を削がれてしまいました。馬の能力は間違いなくあり、ヨーロッパではG1級の力がある、素晴らしい馬だと思います」
(坂口智康調教師)
「馬もジョッキーも全力を尽くして頑張ってくれましたので、結果は少し残念でしたが、悔いはないかなと思っています。作戦はジョッキーにお任せで、スタートを出てから決めるということでした。手応え良く回ってきてくれたので、直線伸びてくれるかなと思いましたが、少しいつもの伸びが見られませんでした。まずはレース後の無事を確認して、また次頑張ってくれると思いますので、これからも応援よろしくお願いします」
14着
クロワデュノール(北村友一騎手)
「応援してくださった皆さんには結果が出せず申し訳なく思います。最初から外枠は難しいなと思っていましたが、一番はもっと
リラックスして道中走らせてあげることができれば良かったな、と思います。前走を使って馬自体のコンディションは良くなっていたと思いましたし、すごくフレッシュになっていたと思います。前に馬を置いて
リラックスするという調教をずっとやってきていたので、そういうシチュエーションを作ることができなかったのが響いたと思います」
(斉藤崇史調教師)
「外枠でなかなか内に入れられなくて、少ししつこく出していった分だけ噛んでしまいました。難しい展開になってしまったなというのが率直な感想です。前回負かした相手が勝っているので、実力的に勝てないわけではないと思いますし、それ以外の部分で上手くいかなかったなと思います。(今後については)まず日本に帰って状態を確認してみるところからですね」
16着
アロヒアリイ(C.ルメール騎手)
「良いスタートをして、4〜5番手の良いポジションを取れましたが不利があり、少しポジションを下げました。こういう走りにくい馬場で力が段々無くなりました。直線まで手応えは良かったのですが、ペースが上がった時に加速することができなかったです。残念ながら今日の馬場は重かったですし、馬がこういう馬場に慣れておらず彼にとっては大変でした。また日本で頑張ります」
(田中博康調教師)
「まずは遅くまで応援してくださったファンの方々に感謝申し上げます。レース自体はスタートも出ましたし、こちらが思い描いていたようなレースではなかったですけど、それもひとつの選択として取ったことでした。
それでも直線では、ジョッキーからスタミナがもう無くなっているということで、ロンシャンの2400mを走り切る作りができなかったのだなと思っています。走り自体に違和感があるとか、道中
アロヒアリイが走りづらかったという話ではありませんでしたので、一概に馬場だけが原因だとは思っておらず、それ以外のところも次に向けて十分見直せることがあるのではないかと思っています。
凱旋門賞のパドックも含めて、日本とは全然違う環境の中で堂々としていましたので、精神面での成長が見られました。ただ、フィジカル的なところではまだ足りない部分もありますし、今後補わなければならない部分が見えてきたので、日本に帰ってその課題と向き合っていきたいなと思っています」
(JRA発表)